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Ikegami TECH

2023.09.13

Ikegami TECH vol.23 テクノロジーを結集させる技術力で変わるワークフロー

テクノロジーを結集させる技術力で変わるワークフロー

みなさんの生活の中には、どのようなテクノロジーがありますか?我々の身の回りに溢れる新旧様々なテクノロジー。その進化は我々の生活に変化をもたらし、新たな生活様式や選択肢をもたらしてきました。例えば数年前からすっかり身近になった「時産家電」。日常のタスクを自動化することで時間を産みだしてくれます。また、現代人にとっての必須アイテムとなっているスマートフォンに関するテクノロジーも我々の生活を変えました。ストレスなく世界中と繋がれる通信技術や、様々なデバイスと接続できる無線技術は日々の生活に無くてはならない存在になっています。
しかし、現代において解決していける課題やより良くしていける点はまだまだたくさんあります。当社も”技術”のチカラでソリューションを生み出していく企業として、様々な課題の解決に取り組んでいます。

映像コンテンツの裾野が広がったことにより新たに映像コンテンツを活用する企業が増えたり、従来から映像コンテンツを活用していた企業はより多くのコンテンツ制作を求められるようになってきました。『新しい取り組みや改善を求められる一方で、現状だけでも人手が足らず目の前のことで頭がいっぱい』…といった声は多くの職場で耳にします。変化していく社会の中で、新たな可能性を広げる選択のひとつになってほしい。そのような想いで数年前に発表したソリューションが“R2 SYSTEM”です。

   

まるでその場にいるような感覚で多様なカメラワークを遠隔操作できることから、Real Remoteの2つのRから”R2”と名付けました。特別なスキルを必要としないソフトウェアはシンプルな操作で運用が可能でありながら、感性的なカメラワークをリモート操作で実現するための工夫を凝らしています。このR2 SYSTEMは、大きく分けて2つの課題に取り組んでいます。

ひとつは、効率化です。まず、様々な切り口でワークフローの効率化に繋がると考えています。実際に運用いただいたお客様からは、カメラワークを何度でも簡単に再現できるために照明リハーサルなどを容易に繰り返せたり、レギュラー番組など決まりの多い番組で簡単な操作での撮影が可能となるとフィードバックをいただいています。他にも、機材セッティング時間の短縮や、バーチャルシステムで運用する際のポジションデータを活用したワークフローの改善に繋がります。制作のスリム化で生まれる時間やリソースシェアを可能とすることで、トータルコスト改善を目指しています。
もうひとつは、新たなクリエイティブへのチャレンジです。協働型ロボットアームを用いたこのシステムは、新たな映像表現の選択肢にもなります。スピードや動き、時間と空間を操る映像表現。これまであった物理的な制限を少し広げることで、表現の幅を広げることができます。

R2 SYSTEMも今後、通信技術やロボティクス技術の発展により、更にワークフローのスタイルが変化していくかもしれません。
世界中で日々新たなテクノロジーが生まれており、我々のビジネス、そして生活の中で活躍しています。ひとつのテクノロジーでは何も起こらなかったことも、別のテクノロジーや知見と組み合わせることで新たな可能性が生まれます。当社も様々なテクノロジーと、Ikegamiのこれまでの経験で培ってきた”技術”を組み合わせることで、お客様の現場で新たな体験となるようなソリューションの開発を続けてまいります。

※ R2システムの使用例は下記サイトから動画でもご覧になれます。
◆あらかじめカメラワークをプリセットした映像です。垂直、水平にゆっくりと滑らかに動く様子にご注目ください!

ポジションデータを出力できるため、バーチャル合成にも最適です。バーチャルスタジオのセットの左側のディスプレイに映しだされているグリーンバックスタジオが実写風景です。狭小スペースを感じさせない演出にも最適です。

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