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Ikegami TECH

2021.11.17

Ikegami TECH Vol.1 色温度と心理

色温度と心理

色温度
(図1)

“色温度”という言葉をご存じでしょうか?
「色に温度があるの?」と思われるかもしれませんが、色温度は”K=ケルビン”という単位で表現されます。例えば、ろうそくの炎は2000K、白熱灯は3000K、昼光色の蛍光灯が6500K、晴天の空の下は10,000Kくらいと言われています。数値の低いろうそくの炎の光は「色温度が低い」、快晴の空の下は「色温度が高い」と表現します。(図1)

白熱灯と蛍光灯、それぞれの下で白い紙を見たときのことを想像してみてください。人間の眼は白い紙を見た時に、様々な照明下でも記憶などで補正し、”白”と認識します。しかし、カメラで撮影すると、その環境の色温度によって”白”が青みがかったり、赤みがかった映像となってしまいます。このためホワイトバランスという機能で、撮影する環境の色温度に応じて基準の白を決めます。(図2)

(図2)

この色温度を”基準の白”に対して敢えて動かす事によって、描写する被写体のイメージを変えることが出来ます。ここには人の心理が深く関わってきます。色温度の低い映像は「温かい、長い、遅い、遠い、優しい」という印象を与えます。
一方、色温度の高い映像は「寒い、短い、早い、近い、冷たい」という印象を与えるのです。例えば、テレビドラマにおける”過去の想い出”の再現シーンでは色温度の低い画を、未来的なシーンでは色温度の高い画が使われているのを見かけます。
日本のオフィスは色温度の高い蛍光灯が多いですね。仕事を効率良くこなす効果がありそうな気がします。最近はリモートワークの方もいらっしゃると思います。ホームオフィスでは、仕事モードの時とくつろぎの時間とで照明の色温度を変えてみるのも良いかもしれませんね。

当社も、カフェテリアでは色温度の低い照明を採用しています。

色温度の低いカフェテリア

色温度の高い晴れた日の社屋

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