IkegamiのESG/SDGsの取り組み
ESG(イー・エス・ジー)とは「Environment 環境」 「Social 社会」 「Governance ガバナンス」 を意識した取り組みのことです。
短期的な利益や成果だけでなく、長期的な企業価値の向上を目標にしています。環境・社会・経済などを将来にわたって適切に維持・発展することを意味する 「Sustainability 持続可能性」 への関心が高まり、注目されるようになってきました。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは 「Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標」 の略称です。2015年9月にニューヨーク国連本部にて開かれた 「国連持続可能な開発サミット」 にて採択された 「持続可能な開発のための2030アジェンダ」 にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。全ての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指し、 「世界を変えるための17の目標」 が掲げられ、「地球上の誰一人として取り残さない leave no one behind」 ことを誓っています。
池上通信機株式会社は、
情報通信と画像のプロフェッショナルとして、世界が直面するさまざまな課題と真摯に向き合い、
事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献しています。
Ikegami ESGの具体的取り組みとSDGs目標
Environment
環境
事業活動
- ・ISO14001環境マネジメントシステム導入
- ・温室効果ガス(CO2)排出量の削減
- ・太陽光発電設備の導入
- ・コピー紙使用量の削減
- ・高効率の空調機導入
- ・照明のLED化
- ・藤沢メダカの保護活動
- ・RoHS指令適合管理
製品
- ・触媒などに使われるハニカム構造体検査装置の開発・販売
- ・環境配慮型製品の開発・販売





Governance
ガバナンス
事業活動
- ・積極的な情報開示
- ・取締役会の多様性
- ・RC委員会や内部監査室の設置


SDGsへの取り組み(事業を通じた社会課題解決)
すべての人に健康と福祉を

医療用カメラシステム
手術顕微鏡やオペ室無影灯に設置される高精細な小型カメラで記録される映像は、手術を円滑に進めることだけではなく、後進の育成や学会発表などにも利用されています。また、複数の手術室の映像等をシステムで共有することで業務の効率化に貢献しています。
ニュースリリース:横浜市立大学附属市民総合医療センター様

医薬品検査装置の開発・製造
画像処理技術を核とし、異物の混入や錠剤の欠け・印刷のかすれなどを検出する検査装置を開発・製造しています。インクジェット錠剤印刷装置「TIE-9000P」は、高精細に文字や図形などを錠剤に多色印刷可能で、患者様の薬の飲み間違いや薬局での調剤ミスを防ぎます。
導入事例:Meiji Seika ファルマテック株式会社様
安全な水とトイレを世界中に

上下水道プラント監視システム
健全な水環境の確保に向け、数多くの水インフラプラント(上下水道施設)に監視システムを納入しています。重要な社会インフラである上下水道設備を常に見守り、安全な水がいつでも手に入る社会の実現に、これらの監視システムを通して貢献しています。
導入事例:静岡県企業局東部事務所様
エネルギーをみんなにそしてクリーンに

触媒などに使われるハニカム構造体自動検査装置
自動車触媒などに用いられるハニカム構造体の目詰まりなどの不具合を自動的に検査する「ハニカム構造体検査装置」を日本で初めて製品化しました。持続可能な社会の実現には、環境汚染物質の排出削減が重要な課題となっていますが、環境に有害な物質を無害な物質に変える触媒はその解決手段の一つとして広く活用されています。
製品情報:HIE-111
住み続けられるまちづくりを

ヘリコプターテレビシステム
空からの救助、空中消火、航空救急活動を行うとともに、災害発生時には搭載されたカメラで撮影した映像情報を消防本部へ電送する機能を有します。これは発災直後の被害の概況を把握するとともに、広域的な支援体制の早期確立を図る上で極めて重要な役割を果たしています。技術と経験を活かし、消防防災はもちろん、事件事故、報道取材等の各分野へ向けて同システムをご提供して社会に貢献しています。
製品情報:ヘリコプターカメラ

河川監視システム
近年、異常気象による大規模災害が多発しており、河川監視や斜面の監視などのニーズが高まっています。街灯もない場所でも水位がわかることが絶対条件であったりと、赤外灯を併用して真っ暗な夜間でも河川の状況が確認できる高感度システムで対策するなど、映像技術を活かした多彩な製品ラインアップとシステム構築力で、防災・減災の分野で社会に貢献しています。
ニュースリリース:愛知県海部建設事務所様

高所監視カメラシステム
火災発生状況を迅速に把握し、消火活動や救急活動に役立てます。当社の超高感度耐環境型フルHDカメラ「PCS-7700HD」を中心とした最新のカメラシステムにより、PC上の地図で監視映像が表示されているエリアを迅速に確認することができます。火災等、現場の状況を的確に把握することで、早期支援の促進、被害の最小化に繋がります。これらの技術により、防災・減災はもちろん、安心・安全なまちづくりを実現し、社会に貢献しています。
ニュースリリース:東京消防庁様
パートナーシップで目標を達成しよう

パートナーシップアライアンスの促進
社会課題の解決に貢献するため、多様な外部ステークホルダーとの連携強化により技術・知見を結集することを重要視し、各種プロジェクトに参画しています。自社の強みを生かしながら、広く社会貢献に取り組んでいます。企業間パートナーシップ、オープンイノベーションや産官学連携など、幅広く社会と協業し、事業を通じて世界的な社会課題の解決を目指しています。
事例:医療用 8K 解像度カメラ MKC-820NP 世界に先駆けて実施された 「8K 腹腔鏡映像をローカル 5G を含む回線で伝送し遠隔手術指導を行う臨床試験」で使用
SDGsへの取り組み(経営基盤強化)
働きがいも経済成長も

人権の尊重と働きがいのある職場づくり
社員一人一人の人権、人格・個性を尊重し、様々なハラスメントを受けることがない健全で生産性の高い雇用と働きがいのある職場環境を構築し維持します。社員の様々な状況に応じた働き方のニーズや社会的要請について、人事制度やインフラを整備し、働き方改革に積極的に取り組んでいます。
産業と技術革新の基礎をつくろう

絶え間ない技術革新への挑戦
iHTR seriesは、HDカメラなどからHD-SDI信号をまとめて伝送。6素材のカメラ映像と2CHの送り返し映像を光回線や光複合ケーブルで伝送可能です。
専用の送電・受電アダプタとの組み合わせによる持ち運び運用では、災害現場など電源が取れない場所でも遠隔地から電源供給ができ、電源確保が困難な野外中継など、情報伝送に最適です。

第50回放送文化基金賞にて、「かぐや搭載ハイビジョンカメラの開発グループ及び番組制作グループ」が放送文化基金50周年記念賞を受賞しました。2007年に打ち上げられた宇宙航空研究開発機構(JAXA)様の月周回衛星「かぐや」に搭載されたハイビジョン動画撮影用のカメラ開発において、日本放送協会(NHK)様のご指導のもと、撮像と映像処理部分を弊社で担当いたしました。放送局で使用される高画質なカメラの技術をベースに、真空であること、温度変化が激しいこと、宇宙線に晒されること等の過酷な宇宙環境や、打ち上げ時の激しい振動と衝撃に耐えるためのさまざまな対策を施し、7年もの歳月をかけて開発されたカメラは、過酷な環境の宇宙空間においても高精細の映像を撮影することに成功。世界で初めてハイビジョン動画で月面における地球の「入りと出」を撮影したことでも大きな話題になりました。
事例:第50回放送文化基金賞にて「かぐや」搭載ハイビジョンカメラ開発グループ及び番組制作グループ 放送文化基金50周年記念賞を受賞

R2(Real Remote) SYSTEM:リモートプロダクションシステム
働き方改革として取り組まれてきた省力化・省人化や自動化の流れは、 ニューノーマルとして映像制作現場でも加速しています。R2 SYSTEMは、多軸ロボットアームと池上独自の直感的な制御技術により従来の物理的な制限を乗り越え、新しいワークスタイルとカメラワークを提供します。今後もお客様、パートナー様とともに、新たな制作スタイルを提案してまいります。
製品情報:リモートプロダクションシステム
気候変動に具体的な対策を

温室効果ガス排出削減への取り組み
気候変動課題への対応の一環として、温室効果ガス排出削減に取り組んでいます。特に本社は効率性の高い空調機器への更新および照明のLED化を行いました。今後も全社的に温室効果ガス排出削減に取り組んでいます。
海の豊かさを守ろう

全従業員へのエコバッグの配布/お客様向けノベルティにも素材を選択
レジ袋による海洋生物への汚染が問題視されています。池上通信機ではすべての従業員にエコバッグを配布し、環境問題に興味関心を持ってもらうべく環境問題啓蒙活動を行っています。
日本周辺海域には、莫大なマイクロプラスチックが流出しており、 マイクロプラスチック削減に取り組む必要があります。 当社では展示会等にご来場のお客様向けノベルティ等、海から回収されたプラスチックを使ったアイテムを選ぶことによって マイクロプラスチックに対する取り組みを行っています。
陸の豊かさも守ろう

藤沢メダカの学校/お客様向けノベルティにバンブータンブラーを選択
システムセンターの敷地内にある池では、藤沢固有のメダカ「藤沢メダカ」が泳いでいます。「藤沢メダカ」は一時絶滅したと思われていたほど生息数が減少していたため、2003年11月に敷地内の池に放流して保護活動を始めてから現在まで、保護・飼育を続けています。工場周辺の小学校の見学を受け入れたり、藤沢メダカを寄贈したりもしています。今では、すっかりシステムセンター従業員の癒しの存在となっています。
バンブータンブラーは、竹の繊維を粉末状にし、樹脂で固めています。竹は急速に成長し、少ない水と無農薬で栽培が可能で、通常の木材を使用するより環境にやさしい素材とされています。
平和と公正をすべての人に

コンプライアンス推進に関する取り組み
コンプライアンス活動を包括的に推進していくため、コンプライアンス委員会と内部監査室の主導により、全社的な取り組みを推進しています。定期的なコンプライアンス研修の実施や、内部通報システムの積極活用により、高いコンプライアンス意識の維持と醸成を実現しています。
SDGsの社員への浸透

社員への浸透活動
「2030SDGs」というカードゲームを利用したSDGsセッションを三井住友ファイナンス&リース株式会社様の協力により実施しました。
カードゲームを用いたことでSDGsの本質を体験的に理解する一助となりました。
また、Zoomを活用し管理職を対象としたオンライン研修を実施しています。