放送
2025.09.16
CBCテレビ様が大型中継車をリニューアル!
中継車内のAV設備とカメラシステム8式を受注
池上通信機株式会社は、株式会社CBCテレビ(以下CBCテレビ)様より、2R大型中継車(以下、2R中継車)に搭載する映像・音声設備およびカメラシステム一式を受注いたしました。2026年2月に納入予定です。
本中継車は主に「バンテリンドーム ナゴヤ」での野球中継に使用されています。今回の更新にあたっては、CBCテレビ様の局舎と球場との距離が近く走行距離が少ないことから、車体の更新は行わず、中継車内の映像・音声設備およびカメラシステムの一部を更新することとなりました。
カメラは、4K/HDポータブルカメラシステム「UHK-X700」を8式ご採用いただきました。うち6式はシステムエクスパンダーによるビルトアップ運用になります。現2R中継車で運用しているHDカメラシステム「HDK-790EXⅢ/79EXⅢ」を継続して使用することで、最大15台のカメラを使った運用が可能となります。「UHK-X700」は、オプションのHFR(ハイフレームレート)機能を搭載し、ピッチャーの投球時におけるボールの握りや回転、バッターが打球を捉える瞬間など、野球中継に欠かせないスローモーション映像を実現します。
システムの要となる映像スイッチャーは 「MuPS-5000 Series」をご採用いただきました。中型タイプながら、2K 4M/E(8Mix)に対応しており、複数の操作パネルによる運用が可能なため、多彩な中継を実現します。
これらの機器は、CBCテレビ様の第7スタジオ/サブで運用いただいているカメラ・スイッチャーと同型となり、その高い操作性と信頼性が評価されています。さらに、これまでに培ってきた豊富な中継車製作の実績により、新規製作はもちろん、今回のような機器載せ替えにおいても、お客様のニーズに寄り添ったご提案ができたことが、受注につながった要因の一つであると考えております。
そのほか、各種AV機器は中継車内の省スペース化や運用性の向上に大きく寄与しています。映像ルーター「UHSM-120120」は、マルチビューワー機能を内蔵しており、すべての入力素材をタリー表示および素材名表示付きで選択することが可能です。また、周辺機器の「OnePackⅡ」シリーズは、1つのモジュールに最大4つの機能を実装できるため、モジュール数や棚板数の大幅な削減を実現します。
音声システムでは、オーディオルーターにミキシングプロセッサーを搭載したオーディオプロセッサー「DAF-040」をご採用いただきました。2Uサイズの棚板でマトリクスは最大1536×1536(モノ)に対応が可能なため、省スペース化を実現します。
池上通信機は今後も、スポーツ中継をはじめとするさまざまな番組制作に貢献すべく、中継車システムの新規製作や機器の載せ替えなど、お客様のご予算やニーズに応じた最適なご提案と、現場での運用を支える充実したアフターサービスに努めてまいります。
【主なシステム構成】
・スイッチャー:MuPS-5000(中型タイプ)×1式
・スイッチャー操作パネル :3M/E 24ボタン、2M/E 14ボタン、1M/E 10ボタン 各1式
・映像ルーター :UHSM-120120 ×1式
・マルチビューワー :ルーター/スイッチャーに内蔵
・周辺機器 :OnePackII Series
・4K/HDポータブルカメラシステム:UHK-X700 × 8式 (内HFR8倍速1式、4倍速1式)
・システムエクスパンダー:SE-U430 × 6式
・ベースステーション:BSX-100 × 8式
・オペレーションコントロールパネル:OCP-300 × 8式
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