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DCX-275

ID表示器

DCX-275は、制作/報道スタジオサブや中継車のモニタ棚に設置し番組素材のID情報を高品位な文字で表示するID表示器です。視認性に優れた高解像度液晶デバイスへ素材ID情報(系統名称、番組名称など)を表示するとともにタリー情報を専用の3色(赤/緑/黄)LEDバーへ表示します。さらに、このID表示器にシステム設定用の当社の「アセットマネージメントソフトウエア」と、「タリープロセス装置」※1を組み合わせて用いることでシステム全体の素材名の一元管理およびタリー起点設定とさかのぼり制御が可能となり映像系統に応じたID情報とタリー情報を表示できます※2。なお、ID表示器のAPIは公開しシステム設計会社様にもお使いいただけるようサポートしています。
※1:タリープロセス装置:映像システムから全クロスポイント情報を入手し、タリー起点から系統をさかのぼって、スイッチャや、ルータ、周辺機器からタリー対象素材を検索し、その情報を元に該当する素材モニター上に配置されたID表示機にタリー信号を送信する装置。池上通信機独自の製品。※2:特許出願中

DCX-275 特長

従来のドットマトリクス表示器から、高解像度液晶表示デバイスへ変更したことによって、ベクトルフォントによる高品位な文字を表示します。

文字サイズの自由度、段落表示、改行表示機能によって、文字数、メタ情報を含む情報の量とレイアウトをユーザ側で設定することが可能です。例えば、素材の属性、VTR経過時間、残時間を素材名と同時に表示することができます。

情報量が多い場合のスクロール機能、文字色/背景色指定、文字点滅機能を備えます。

タリー表示は、専用3色(赤/緑/黄)LEDバーにリアルタイム表示します。液晶表示パネルの背景色としてタリーを表示する機能も備えます。

ID表示器を上下180度回転取り付けすることができ、素材名表示とタリー表示の上下関係を選択することが可能です。

素材名称表示とタリー表示のそれぞれを輝度調整でき、良好な視認性を確保できます。

PoE(Power over Ethernet)対応のため、制御と電源供給をLANケーブル1本で行うことができます※。また+12V DC入力にも対応しているためPoEと合せて電源の二重化を行うことができます。※:PoE 対応HUBとの接続が必要。

制御系統イメージ      

SST を使用して番組ごとに素材名称を変更したり、モニター棚のモニター配置を変更したりしても、ID 表示器の素材名称及びタリー表示は連動して変更されます。

※別途システム制御ソフトの製作が必要です。詳細はお問い合わせください。

文字表示パターン

コマンドにより、様々な表示パターンを実現できます。また、これらのコマンドは組み合わせることが可能です。API 仕様の詳細に関しては、弊社までお問い合わせ下さい。

1 文字サイズ変更:
指定した文字を3 つのサイズから選択して表示させることが可能。図は、「春夏秋冬」という文字を「春」を大サイズ、「夏秋」を中サイズ、「冬」を小サイズで表示させた例。大中小の文字サイズは、任意に変更が可能。
2

スクロール:
ID 表示器の右から左にスクロールさせることが可能です。スクロールし終わるまでの時間は、500ms~1200ms の範囲で任意に変更が可能。図は、「春夏秋冬」という文字をスクロールさせた例。
3 文字反転:
指定した文字を反転表示させることが可能。図は、「春夏秋冬」という文字の「春夏」を反転表示させた例。
4

点滅表示:
指定した文字を点滅表示させることが可能。図は、「春夏秋冬」という文字の「春夏」を点滅表示させた例。
5 文字色指定:
指定した文字を8 色から選択して表示させることが可能。図は、赤、緑、青、黄色、シアン、マゼンダ、白、黒で文字色を指定して表示させた例。
6 文字背景色指定:
指定した文字背景を8 色から選択して表示させることが可能。図は、赤、緑、青、黄色、シアン、マゼンダ、白、黒で文字背景色を指定して表示させた例。
7 段落表示:
任意の位置で段落を区切って表示させることが可能。図は、「段落1」「段落2」「段落3」の3 段落に分け、それぞれの段落で文字サイズを変更し表示させた例。
8 行表示:
任意の位置で行を変えて表示することが可能。図は、「行1」「行2」「行3」の3 行に分けて表示させた例。
9 カウントアップ/ダウン:
時、分、秒でカウントアップ、カウントダウン表示させることが可能。図は、「00:00:00」からカウントアップ表示させた例。
10 表示例:
段落表示 + 行表示 + カウントダウン

タリー表示パターン

全8 パターンから選択可能。※Tally1 =  Red 、Tally2 =  Green  、Tally3 =  Yellow  とした場合の表示例です。

1 パターン1
LED 3色分割表示。(01/04)
2 パターン2
LED 2色分割、文字背景 1色表示。(03/06)
3 パターン3
LED分割表示。ON 状態のタリー数で分割。(07/08)
4 パターン4
LED 2色分割表示。※ 2色タリー表示。Tally 3 はON/OFF 状態にかかわらず非表示。(09/10/13)
5 パターン5
LED 1色、文字背景 1色表示。※ 2色タリー表示。Tally3 はON/OFF 状態にかかわらず非表示。(11/14)
6 パターン6
LED 1色表示。※ 1色タリー表示。Tally 2/3 はON/OFF 状態にかかわらず非表示。(15)
7 パターン7
2種類のID 表示が可能。※ID が 2つあるパターンでもID の 1つが表示なしのときは中央に表示。ID1 の文字サイズは大(X)、ID2 の文字サイズは中(L)。タリー表示の優先度はTally1>Tally2>Tally3。(高優先のみ表示) タリーはID1 の背景に表示。(18)
8 パターン8
LED 2色表示。Tally 1と2 が同時にON の時は混色。(19)
電源 PoE電源:IEEE802.3af Class3対応
DC入力:DC入力12V 1A以上を入力
※両電源供給により二重化も可能です
通信 プロトコル:Ethernet TCP/IP 及び UDP/IP
データ転送速度:100BASE-T
伝送媒体:Category5e以上 ツイストペアケーブル
素材ID情報表示部 表示エリア:1440x 240ドット、H164.16×V27.36mm
ドットピッチ:H0.114×V0.114mm
文字種類:日本語、英数表示(ベクトルフォント内蔵)
文字表示遅延時間:45ms以内
※最大表示文字数は3段階の文字サイズによって異なります
タリー情報表示 3色対応(単色バー表示、競合時は2分割あるいは3分割表示)
電源 電源電圧:AC85V~132V/AC170V~264V
(100,110V圏、220V圏自動検出、自動切換)、47~63Hz
消費電力:10W(12V 0.8A)以下
動作周囲温度:0℃~40℃
外形寸法 W200×H65×D40mm以下(突起含まず)
質量 1kg以下(制御ケーブル含まず)
構成 DCX-275 ID 表示器 本体のみ
※PoE HUB、AC/DC アダプタは付属しません。
※取り付け金具はオプションです。

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