放送
2024.11.12
株式会社仙台放送様、東北放送株式会社様より共同運航の新型ヘリコプター機上設備を受注
~報道現場で貢献するSHOTOVER M1、UHL-F4000、PF-903H、ヘリナビ君DC、 HLM-1860WR~
池上通信機株式会社は、株式会社仙台放送(以下、仙台放送)様および東北放送株式会社(以下、東北放送)様より、2社で共同運航する新型ヘリコプター(BK-117D‐3)向けの機上設備として、「SHOTOVER M1」、「UHL-F4000」、「PF-903H」、「ヘリナビ君DC」、「HLM-1860WR」等を受注しました。機器を搭載した新型ヘリコプターは2025年10月就航予定です。
今回ご採用いただいたヘリコプター搭載機器は、以下の特長を持っており、東北方面を中心とするヘリコプター報道現場での正確性、迅速性に貢献します。
- ヘリコプター用カメラ防振装置 「SHOTOVER M1」
他社製品にはない6軸防振構造を持ち、安定した撮影が可能なジンバルプラットフォームが特徴の「SHOTOVER M1」。卓越した安定性と比類のないルックダウン(真俯瞰)により、ビルの谷間での取材現場でも真上から最大ズームで寄った撮影が可能になります。また今回受注いただいたM1コントローラーは、放送局様での運用に合わせ独自にカスタマイズしています。 - 防振装置に内蔵する4K/HDマルチパーパスカメラ 「UHL-F4000」
ヘリコプターカメラ用途に適する「UHL-F4000」は、コンパクトで軽量、省電力なカメラヘッドを特長とする4K/HD 2ピースカメラです。本カメラはヘリコプター搭載用に設計されたため、防振装置に組み込む際もカメラの性能を維持した状態で設置が可能です。画像鮮明化機能を内蔵し、段階を設けないシームレスな可変機能によって霧・もや・煙などの環境下でもコントラストのある鮮明な画像を確認できます。また、高感度性能により、夜間のニュース取材や災害監視においても威力を発揮します。 - マルチバンド対応一体型FPU送信機 「PF-903H」
4K伝送が可能な「PF-903H」は、高周波部と制御部が一体化されたコンパクト筐体でありながら、アンテナや三脚取付用のマウントを非実装にすることで6.5㎏以下という軽量化を実現し、ヘリコプター搭載に最適です。 - ヘリナビ君DC
ヘリコプターの位置を正確に把握し、最適なFPU受信基地局を選択して現場の映像を迅速に本社へ伝送することができるヘリコプター支援システム「ヘリナビ君DC」。目的地の緯度経度を取材準備時に入力しておき、目的地に近づくと防振カメラが自動で指定位置に向く「ジオポイント」や、指定した住所の位置にカメラを固定させる「ジオホールド」等、「SHOTOVER M1」と「ヘリナビ君DC」の連動機能も充実しています。 - 18.5型フルHDマルチフォーマット液晶モニター 「HLM-1860WR」
17型モニターと同じ19インチラック幅・7RU の筐体に、より大きな18.5型の液晶パネルを採用しています。500 nits の高輝度液晶パネルの採用により、明るい屋外においても見やすい映像を表示することが可能です。オプションによりバッテリー運用にも対応可能です。
池上通信機は、2019年6月19日に公布された航空法に対応し、神奈川県藤沢市にある当社システムセンターが航空法第20条第1項の認定事業場として「装備品の製造及び完成後の検査の能力」および「装備品の修理又は改造の能力」の認定を取得しております。米国SHOTOVER社の正規代理店として、システムセンターにて製品の保守/メンテナンス等を実施しております。
今後も、ヘリコプター搭載機器をはじめとした各種放送用映像設備のトータルソリューション力をもって、お客様のご期待にお応えし、より良い製品開発とシステムのご提案、長期にわたる保守サービスを提供してまいります。
【主な機器構成】
- ヘリコプター用カメラ防振装置:「SHOTOVER M1」 1式
- 4K/HDマルチパーパスカメラ:「UHL-F4000」 1式(カメラヘッドはSHOTOVER M1に内蔵)
- マルチバンド対応一体型FPU送信機:「PF-903H」 2式
- 「ヘリナビ君DC」 2式
- 17型マルチフォーマット 4Kモニター:「HQLM-1720WR」 2式
- 18.5型フルHDマルチフォーマット液晶モニター:「HLM-1860WR」 3式
- 9型フルHDマルチフォーマット液晶モニター:「HLM-960WR」 2式