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放送

2024.10.08

小型・軽量の光学系分離構造4K/HDマルチパーパスカメラ UHL-X40を新開発

UHL-X40

 池上通信機株式会社は、小型・軽量なカメラヘッドを特長とする4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-X40」を新開発しました。2024年10月より発売を開始します。

昨今、放送スタジオ内でのカメラ運用にはさまざまな形態があり、遠隔操作によるスタジオ内無人運用による映像制作やロボットと組み合わせたダイナミックな映像演出等、カメラワークおよびオペレーションスタイルに変化がもたらされています。また、屋外用途ではお天気カメラや災害時等の情報カメラとして、小型かつ高解像度な映像を映し出す4Kカメラの要求が高まっています。しかし、従来の4KカメラではHDカメラと比較して発熱量が多く、ハウジングへの収容において大きな課題がありました。池上通信機は、これらの運用形態に柔軟に対応でき、かつハウジング実装にも最適なコンパクト設計の4K/HDマルチパーパスカメラを開発しました。

「UHL-X40」は、光学部(カメラヘッド・レンズ)と映像処理部(CCU)が分離した構造を持ち、カメラヘッドの小型・軽量化および低消費電力化を実現した4K/HD 3CMOSマルチパーパスカメラです。本製品はスタジオ用途ではパンチルトやロボティック雲台を用いることで、撮影の省人化を図ることができます。例えば、当社ロボットアームシステム「R2 SYSTEM」とUHL-X40を組み合わせた番組制作により、オペレーターが1人でもダイナミックな撮影が可能となります。さらに、屋外用途においては、カメラヘッド部を低消費電力としたことで熱の発生を抑えており、ハウジング実装に最適で、超高感度カメラとして夜間の運用も可能なカメラとなっています。

グローバルシャッターCMOSセンサーを使用しているため、ローリングシャッターで生じる映像歪みが発生しません。4K解像度の性能を誇り、2/3型放送用レンズとの組み合わせによって高画質での撮影が可能です。また、HD映像と4K映像を出力できることから、導入時にはHDで運用し、周辺環境が整った時点で4Kシステムへ移行することも可能です。今後、国内外の放送局をはじめとした各種市場に幅広く販売展開してまいります。

なお、本製品は10月9日、10日の2日間、アメリカのニューヨーク州 Jacob Javits Convention Centerで開催される「NAB Show New York」に出展予定です。

UHL-X40の主な特長

グローバルシャッター対応CMOSセンサー搭載による4K撮影が可能

放送用B4マウントを採用したグローバルシャッターCMOSセンサー搭載の小型3板式の4K/HDカメラです。

コンパクトサイズ

光学系分離構造のため、カメラヘッドは約1.1kgと小型・軽量化を実現しており、スタジオ用途では高価な大型雲台を必要とせず、設備投資を抑制可能です。屋外用途では情報カメラとして応用できます。

光ファイバー接続

カメラヘッドとCCUを接続する光ファイバーケーブルは最大10km(シングルファイバーケーブル使用時)まで延長可能です。特に屋外用途では、機器の配置に自由度を持たせることが可能です。また、カメラヘッドとCCUの間にEthernetのトランク回線を備えているため、雲台等の制御のために別配線を必要とせず、カメラヘッド側機器のリモート操作が可能です。

低消費電力

低消費電力化を実現しており、屋外のハウジング実装に最適なカメラです。

高解像・高感度

4K相当の撮像性能を持つことから、HD運用におけるデジタルズーム時にも高解像度を誇ります。また、画像鮮明化、先鋭化の映像処理の効果と併せ、高倍率の望遠レンズとの組み合わせによる遠方監視にも最適です。

タリーボックス対応(オプション)

カメラヘッドにタリーボックスを装着することが可能です。これによりスタジオ運用にも柔軟に対応します。

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