放送
2014.07.11
日本工学院八王子専門学校様 教育に主眼をおいたスタジオカメラシステム、サブシステム、編集システムの更新を受注・納入

池上通信機株式会社では、東京都八王子市にキャンパスを構える日本工学院八王子専門学校様のスタジオ関連設備の更新を受注、納入いたしました。今回の更新ではスタジオカメラシステム、サブシステム、編集システムに弊社製品を多数ご採用いただき、システムインテグレートも弊社が担当いたしました。
日本工学院八王子専門学校様は、広大な敷地に7つのカレッジを設けた、国内有数の規模を誇る専門学校です。クリエイターズカレッジ放送・映画科の設備である「デジタルオープンスタジオ(以下DOS)」「テレビスタジオ」「映像編集ライン」の更新において、Ikegamiのシステムをご採用いただきました。
「最新の機材で、最新の教育を行いたい」「教育をメインに考えたシステム設計にしたい」というご要望に応じて、全体のシステムをご提案させていただきました。
重厚、複雑で教育には不向きであった従来のシステムを、シンプルでわかりやすい構成にすることで、取り掛かりやすく、また、深くまで学ぶことができるシステムをご提案・構築いたしました。
DOSは、ハンディカメラ5式(うちクレーンカメラ1式)のスタジオカメラと、全面ガラス張りのサブシステムで構築されております。
スタジオカメラは、IkegamiのUnicamHDシリーズを導入。高品位のフルHD映像での教育が可能となりました。また、従来のシステムに比べカメラ台数を増やすことで、学生がカメラを操作する機会が増え、効率的な実習が可能となりました。
副調整室には、スイッチャ、VE、照明、音声の機能を設備。設置している卓はそれぞれが独立しており、講師が操作する様子を、卓を囲んで見ることができます。また、天井に小型カメラを設置し、各卓で操作を行っている手元の様子を撮影しモニタに表示。講師の手元が直接見えない学生にも操作方法を余すことなく伝えます。
テレビスタジオでは、可搬サブシステムを構築いたしました。スタジオでの運用に加え、ロケ実習として屋外でも運用されております。また、入学式や卒業式、体育祭、学園祭などの学内行事の中継や収録もこの可搬サブシステムを利用して行われており、教育と実用性を兼ね備えたシステムとして活用されています。
また、「以前と比べ、学生がスタジオの機材に積極的に触れるようになった」とのことで、シンプルなシステム構成にした効果を実感していただいております。
編集システムは、Avid Media Composerを採用。(日本工学院様はAvid認定校)15台の編集機と素材共有サーバ「ISIS5500」を新たに構築いたしました。これまでは編集機1台1台に素材を取り込んで編集を行っていましたが、ISIS5500素材共有サーバの導入により、ひとつの素材に対し各編集機からアクセスし、編集を行うフローを実現しました。
日本工学院八王子専門学校様のスタジオ、編集システムの更新にあたりましては、2013年に池上通信機が納入させていただいた日本工学院専門学校(蒲田校)様のスタジオ、サブシステムの性能や使い勝手、工事内容などをご評価いただいたことが決め手となり、システム構築を担当させていただきました。
実際の運用と同じ手順で作業ができるシステムを構築することで、より実践に近い実習を行うことが可能となりました。当初のご要望であった「教育をメインに考えたシステム設計」を実現することができたと感じております。
今後も、映像のプロフェッショナルを育成する現場のご要望にお応えできるよう、製品・ソリューションを提案してまいります。




【主なシステム構成】 | |
スタジオシステム | スタジオカメラ HDK-55 5式 |
サブシステム | モニタ棚 17型有機EL(OLED)マスタモニタ「HEM-1770WR」 1式 32型マルチフォーマット液晶モニタ「HLM-3250W」 1式 24型マルチフォーマット液晶モニタ「HLM-2450WB」 2式 17型マルチフォーマット液晶モニタ「HLM-1751WR」 3式 15型マルチフォーマット液晶モニタ「HLM-1504WR」 25式 9型マルチフォーマット液晶モニタ「HLM-905WR」 12式 |
編集システム |
素材共有サーバ Unity ISIS5500素材共有サーバ 1式 |