放送
2016.02.17
2/3型 4K CMOSセンサ3板式システムカメラを発売
4Kカメラとして世界初(※) カメラ/CCU間の4K非圧縮信号伝送が可能

池上通信機株式会社は、次世代カメラの新シリーズ“UNICAM XE”の第一弾として、2/3型4K CMOSセンサ3板式システムカメラ「UHK-430」を発売します。
UHK-430は、2/3型 4K CMOSセンサ3板式の光学系を搭載し、Native4Kの高精細と3板式による高品質な色再現を実現した4K/HDマルチフォーマットシステムカメラです。現行の放送現場で広く使われている2/3型センサとB4レンズマウントを採用し、既存のHDレンズが使用可能。深い被写界深度に加え、使い慣れたHDカメラと同様の運用性で、4K映像制作を実現します。また、新たに光学分離型構造を採用し、センサユニット部分の延長や、運用に応じオプションセンサユニットへの交換ができます。お客様の幅広いニーズに合わせた運用が可能になります。
今回、「UHK-430」の性能を最大限に発揮するべく、“UNICAM XE”シリーズとして、カメラコントロールユニット(CCU)、ビューファインダ(VF)、システムエクスパンダなどの周辺機器も新たに開発いたしました。
新開発のカメラコントロールユニット(CCU)「CCU-430」とカメラの間の伝送路は40Gbpsの超広帯域を確保し、2/3型4K CMOSセンサ3板式のカメラとしては世界初(※)のR:G:B 4:4:4の4K非圧縮信号伝送を実現。これにより、高精細で遅延のない伝送が可能となりました。ビューファインダ(VF)は用途に合わせて選択可能な3機種を新たにラインアップしました。高倍率大型レンズを取付け可能なシステムエクスパンダ「SE-U430」も開発し、スタジアムでの中継やスタジオでの番組制作に最適な周辺機器を用意しています。
今後も広がりを見せる4K映像市場に対し、機能性と運用性を併せ持った4Kシステムカメラ「UHK-430」を幅広く提案してまいります。
「UHK-430」は、3月8日~10日アラブ首長国連邦・ドバイにて開催されるCABSAT 2016、4月18日~21日アメリカ・ラスベガスにて開催されるNAB 2016にて展示いたします。
※2016年2月16日現在、当社調べ。
品名 | 2/3型4K CMOSセンサ3板式システムカメラ |
型名 | UHK-430 |
発売予定 | 2016年4月 |
主な特長
新開発2/3型 4K CMOSセンサ3板式の光学系を搭載
2/3型4K CMOSセンサ3板式の光学系を採用し、現行のHDカメラと同様の運用性を維持しながら、4K超高精細映像制作を実現しました。2/3型センサならではの被写界深度の深い映像表現で、スポーツをはじめとしたライブ中継やスタジオでの音楽番組等の制作に最適です。3板式による幅広い色再現性に加え、次世代広色域規格であるITU-R BT.2020に準拠。豊かな映像表現力を誇ります。
新開発ハイスピードビデオプロセッサLSIを搭載
HD、4Kだけでなく次世代TV規格である8K映像にも対応する新開発のハイスピードビデオプロセッサLSIを搭載しました。“カメラのIkegami”が培ってきた撮像と映像処理のノウハウを惜しみなく注入し、さらに16軸色補正や高精度フォーカスアシストなどの機能を加えた高機能LSIで、快適な4K映像制作をサポートします。
High Dynamic Rangeに対応したカスタムガンマ機能搭載
HDRに対応したカスタムガンマ機能を搭載。新たに開発したIkegamiオリジナルのログガンマ、「i-Log」も搭載し、ユーザーのニーズに合わせたフレキシブルな階調表現が可能となります。
センサユニット分離型構造
センサユニット部を分離可能な構造にすることで、フレキシブルな運用を実現しました。アプリケーションに応じてオプションのセンサユニットへ交換が可能です。機能に応じた新たなカメラを揃えることなく、センサユニット部のみを交換することで、お客様の幅広いニーズに合わせた運用が可能になります。(センサユニットをカメラのメインユニットから分離、延長して運用するアプリケーションは、2017年発売予定)
小型・軽量・低重心を追求した新型筐体
小型・軽量・低重心を追求した新型筐体により肩乗せ時のバランスを大幅に向上させました。合わせて、従来からご好評いただいているビューファインダや肩パッドの位置の前後スライド機構も採用し、カメラマンの体形や好みに合わせて最適なバランスに調整することが可能です。新開発のVF周辺機構により、カメラ越し方向の視認性を大幅に改善しました。
CCU-430 カメラコントロールユニット
4KもしくはHD信号の切替出力が可能。また、オプション基板を装着することで4KとHD信号(4Kダウンコンバート/4Kカットアウト)のサイマルキャスト運用が可能です。カメラヘッドとCCU間は40Gbps超広帯域を確保し、2/3型4K CMOSセンサ3板式のカメラとしては世界初(※)のR:G:B 4:4:4の4K非圧縮信号伝送を実現。12G-SDI、IPインタフェースにもオプションのプラグインボードで対応予定です。(オプションのプラグインボードは2016年 夏以降順次発売予定)
※2016年2月16日現在、当社調べ。
SE-U430 システムエクスパンダ
高倍率大型レンズの取り付けが可能なシステムエクスパンダを新たに開発。スポーツや、ホールでのライブ中継に最適です。レンズサポータの着脱機構を改善し、レンズ交換の作業性を大幅に向上。機能性と運用性の両立に成功しました。
新ビューファインダ
2型LCD「VFL201D」、7型フルHD LCD「VFL701D」、7.4型OLED「VFE741D」の3機種を新たにラインアップしました。デジタルインタフェースにより、カメラとVF間は双方向のメニューアクセスが可能。新たに開発した高精度フォーカスアシスト機能により、4K運用時のカメラマンの負担を軽減し正確なフォーカス合わせをサポートします。
■仕様概要
撮像素子 | 2/3型 4K CMOS 3板式 |
レンズマウント | B4 |
感度 | F9 (4K/60p) |
動作温度 | -20°C ~ +45°C |
動作湿度 | 30% ~ 90% (非結露時) |
質量 | 約4.6kg(カメラ本体のみ) |
外形寸法 | W148.5×H243×D340mm(ハンドル含む) |
本リリース内容は、発表時点での情報です。予告なく内容が変更となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。