放送
2023.11.01
埼玉県様向けへリコプターテレビ電送システムを受注 都道府県防災に地図合成装置「GEAR」が初採用
~三井物産エアロスペース株式会社様より受注~
池上通信機株式会社は、三井物産エアロスペース株式会社様より埼玉県様向けヘリコプターテレビ電送システムの機上設備(以下、ヘリコプターTVシステム)を受注いたしました。納入は、2024年9月の予定です。
埼玉県様では3機のヘリコプターを運航されていますが、ヘリコプターTVシステムを搭載したヘリコプターは「あらかわ2」「あらかわ3」の2機となります。今回は「あらかわ2」の機体を「レオナルド社製AW139」へ更新することにともない、当社のヘリコプターTVシステムをご採用いただきました。
このヘリコプターTVシステムは、ヘリコプターからの映像・音声を県内2つの受信基地局(県庁・堂平山)へ伝送し、受信した情報は県の危機管理防災センターや防災航空センターで確認することができます。これにより、現場の状況をリアルタイムで把握することができ、日々の防災活動に貢献いたします。
また今回は、地図合成装置「GEAR」(Shotover製)を都道府県の防災ヘリコプターに初めてご採用いただきました。この装置は、日本地図に対応しており、主に次の3つの特長を有しており、迅速な防災活動に貢献する装置となっております。
- 空撮映像に地図情報(施設名・道路名・登山道など)をリアルタイムに重ね合わせることで、災害や救助時に場所の特定がスピーディになります。
- タッチパネルで目標をクリックすると建物の名称が表示され、自動的にカメラが目標へ向く仕組みとなっております。また、目標物の名称や緯度・経度を設定することでも同様の動作が可能となります。
- 空撮映像上に、撮影情報(座標と標高、ヘリコプターからの距離と対地高度、施設名、住所など)を表示できます。

送信方式は、従来のアナログ仕様からアナログ/デジタル仕様(送信出力5W)になり、遠方からも鮮明な映像を基地局へ伝送することができるようになりました。
さらに、搭載機器が従来よりも小型軽量化されたことにより、燃費が向上し飛行距離および飛行時間が伸びたことで、より効率的な防災活動ができるとともに、機内のスペースに余裕が生まれたことで、運用の利便性も向上しました。
池上通信機は、長年にわたり蓄積してきた映像業界でのノウハウを生かし、お客様のご要望にお応えする製品を開発し続けてまいりました。これからもヘリコプターTVシステムをはじめとして、池上通信機の技術で国民の安心・安全に貢献してまいります。

◆埼玉県様の公式websiteはこちらです。
https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0402/index.html
◆三井物産エアロスペース株式会社様の公式websiteはこちらです。
https://aerospace.mitsui.co.jp