放送
2018.11.13
国内放送業界で最小・最軽量を実現 QAM/OFDM方式対応7GHz帯 超小型FPU送信装置 PP-97を製品化
池上通信機株式会社は、この度、放送業界で広く使用されている7GHz帯の周波数に対応した超小型FPU送信装置「PP-97」を開発・製品化しました。
PP-97は、従来機と比べ、わずか体積約1L、質量約1kgという大幅な小型・軽量化を実現。小さなボディーの中に、H.265/H.264共用エンコーダ搭載し、QAM / OFDM両方式に対応しています。更に約40Wの低消費電力化も実現することで、長時間のワイヤレスカメラシステム運用も可能となるなど、様々なオペレーションスタイルに適応したFPU送信機です。
PP-97は、液晶画面および4つの押しボタンスイッチ操作により、各種パラメータの設定、ステータスの確認、アラーム表示が行える他、実際に出力している送信電力値をリアルタイムで画面表示できるため、伝送状態の確認も容易に行えるなど、従来機と比べ操作性・運用性も向上しています。
また、当社製カメラはもちろんのこと、各メーカーのカメラへの取付けを可能とするアタッチメントをはじめ、各種アクセサリを用意しており、カメラに搭載してのワンマン運用はもちろん、ゴルフ中継などでのツーマン運用、マラソン等ロードレース中継でのバイクカメラ運用など、多彩な運用形態に対応します。
PP-97は、11月14日(水)~16日(金)に幕張メッセにて開催される「InterBEE2018」へ出品し、今後放送局へ向けて積極的に販売活動を展開して参ります。


【PP-97の主な特長】
◇ QAM、OFDM両方式対応。Cバンド(6.5GHz帯)およびDバンド(7GHz帯)仕様のFPUです。
◇ H.265/HEVC、H.264/AVC対応の小型エンコーダ内蔵。単体エンコーダとしても使用することが可能です。
◇ 従来機(当社PP-57)と比べ、大幅な小型・軽量・低消費電力を実現。ワイヤレスカメラシステム運用にも適しています。
PP-57(従来機) | PP-97 | |
体積 | 2.6L | 約1L |
消費電力 | 約60W | 約40W |
●体積:約5割以下 ●質量:約6割減 ●消費電力:約3割減
◇ 様々な運用形態に対応する多様なアタッチメントに対応します。
◇ ユーザインタフェースを向上。液晶画面および4つの押しボタンスイッチ操作により、各種パラメータの設定操作、ステータスの確認、アラーム表示が行えます。
◇ 補助データとして、RS-232Cシリアルデータを汎用情報エリアに多重することが可能です。
◇ 外部入力されるDVB-ASI信号を指定した伝送ビットレートに変換できます。
◇ ARIB STD-B33およびARIB STD-B11でオプション規定されている簡易スクランブル機能に対応しています。
◇ 実際に出力している送信電力値をリアルタイムで画面表示。伝送状態のモニタが容易に行えます。