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放送

2023.06.29

札幌テレビ放送様へ4K/HDサイマルキャストソリューションを提供する4K大型中継車・4KカメラシステムUHK-X700を同時納入

池上通信機株式会社は、札幌テレビ放送株式会社(以下、STV)様へ、4K大型中継車および4Kカメラシステム「UHK-X700」12式を納入しました。

札幌ドームへ向かう新第1中継車

 今回納入した4K大型中継車は、2006年に当社が納入した大型中継車(第1中継車)の更新として採用いただいた新第1中継車となります。運用開始後はプロ野球中継、DAZNで配信される札幌ドーム開催のJリーグ全試合、Bリーグ公式映像制作などのスポーツ番組、YOSAKOIソーラン祭り、ANAオープンゴルフトーナメント、ワールドカップノルディックスキーのスキージャンプの国際信号の映像制作、さっぽろ雪まつりなどの大型イベント中継で幅広く活用されています。
 
 新第1中継車の最大の特長は、4K/HDのサイマルキャストソリューションです。「UHK-X700」の4K出力と、周辺機器「OnePackⅡ」にそれぞれ、「OOTF補正機能」※を実装。4Kシステム全体のHLG信号がHD SDR信号のシステムガンマ特性に親和することとなり、従来のHD制作と変わらない効率的な4K/HD同時制作を実現しました。

新第1中継車は、さらに次のような機能性・運用性を持っています。

(1) 4K中継車と4Kカメラの一括納入:最大15式のカメラに対応した4K中継車と、4K/HD ポータブルカメラシステム「UHK-X700」を中核とする、同一メーカーならではの使いやすさを実現したシステムインテグレーション。
(2) スタッフの快適な制作環境:車内空間の有効活用と快適性を徹底して追求し、機材積載スペースの充実と広い作業空間を両立。作業効率とともにスタッフの快適な制作環境を実現しました。
・ サブ卓横を含む4カ所(前方3カ所、後方1カ所)に出入り口を設置し、ストレスのない人の出入りを実現
・ サブ卓を前後2段式とし、サブ卓に6名座れる空間を配置
・ 持ち込み機器スペースの充実(EVS x2式専用スペース+汎用スペースの確保)
・ 空調機の吹き出しダクトに開閉式ルーバーを設置。制作室・機器室の冷やしたい場所を選択できるなど、フレキシブルな温度管理が可能
(3) 番組制作スタジオサブとの共通機器:Tスタジオサブ機器(当社納入、2021年7月稼働)と機器を共通化(スイッチャー「MuPS-5000」、ルーター「UHSM-220220」、周辺機器「OnePackⅡ」、既設の当社カメラシステム)することにより、操作性、互換性、保守性の確保とスタジオ連結運用による拡張性を実現。
(4) STV様が求める運用への対応:車体屋上へのイントレ(移動式足場)積載および屋上にイントレを組み上げてのFPU設置など、STV様が番組制作時に求める運用を実現。
(5) スイッチャー卓前モニター:従来と同様の9型モニター22式の配置に加え、24型モニターおよび17型モニター各3式にマルチビューワー表示させた、「ハイブリット式マルチビューワー表示」により、運用性の大幅な向上を実現。

 池上通信機は、これまで多くのお客様に、それぞれの運用に合わせた完成度の高い中継車を提供してまいりました。今後も車両、カメラ、映像・音声装置、インカムなどのトータル提案を通して、高機能・高性能かつ使い勝手の良い中継車システムを提案し、長年にわたり安心してご使用いただけるサポート体制を提供してまいります。

※ OOTF(Opt-Optical Transfer Function):カメラへの光入力とディスプレイからの光出力の関係を表す総合特性。OOTFは4K映像とHD映像で異なりますが、4K HLG信号に「OOTF補正」を適用することで、HD映像監視による4K/HD映像の同時制作を可能にしています

新第1中継車の主な仕様

■車両仕様
・車両 :いすゞ自動車 GIGA、2PG-CX77CJ-SX-D、全長10,700mm、全幅2,495mm、全高約3,680mm
・搭載カメラ数 :常載13式(最大15式)
・発電機 :55kVA(60Hz、100V)
・空調装置 :内気循環型 24,000kcal(STV仕様)

■システム仕様:主な機器構成
・4K映像スイッチャー :MuPS-5000 80入力60出力(最大120入力60出力)
・4K映像ルーター :UHSM-220220 220入力220出力(最大構成)
・システム周辺機器 :OnePackIIシリーズ
・4K/HDカメラ :UHK-X700 12式(他1式、支給品)、SE-U430 6式
・ベースステーション :BSX-100 12式
・カメラコントロールパネル :OCP-300 12式、MCP-300 1式、VMP 1式
・モニター :HLM-960WCS 22式、HLM-1760WCS 3式、HLM-2460WR 3式
・VEモニター :31型液晶マスターモニター 1式(支給品)、17型有機ELモニター 3式(支給品含む)、17型液晶モニター 5式、HLM-960WR 3式
・音声ルーター :Power Core(LAWO)を中心とし、MADIインターフェースによりデジタル及びアナログに変換。DANTEにも対応
・インターカム :ARTIST-128(RIEDEL) 1式

新第1中継車の全景
機材積載スペースの充実と広い作業空間を両立した制作

《ご案内》
札幌テレビ放送株式会社様の公式websiteはこちらです:https://www.stv.jp/

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