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放送

2020.11.18

札幌テレビ放送様より4K大型中継車および4K/HDカメラ設備を一括受注

 池上通信機株式会社は、札幌テレビ放送株式会社様(以下、STV様)より、4K大型中継車および中継車に搭載する4K/HDシステムカメラ「UHK-X700」9式を一括受注いたしました。 2022年春の運用開始を予定しています。

 この4K大型中継車は、2006年に当社が納入したHD大型中継車の更新としてご採用いただくもので、STV様の主な中継業務であるサッカー、プロ野球、ゴルフ、スキージャンプ等のスポーツ番組のほか、よさこいソーラン祭りなどのイベントでも幅広く活用される予定です。

 当面はHDでの運用が中心になりますが、搭載する映像制作機器は4K映像信号に対応しており、いつでもフル4Kシステムとして運用することが可能な中継車システムとなります。 また、本システムの映像伝送は12G-SDI、3G-SDI、HD-SDI(1.5G)のフォーマットに対応するように設計されているため、従来のHDシステムと同等の運用性を実現していることから、中継スタッフに大きな負担をかけることなく4Kの番組制作を可能にしています。

 システムの核となる映像スイッチャと映像ルータには、それぞれ「MuPS-5000」、「UHSM-220220」をご採用いただきました。すべての入出力は12G-SDI、3G-SDI、HD-SDI(1.5G)のフォーマットで自由に使用することができ、また、小型操作卓を持ち出しての並列運用も可能で、中継での利便性を大きく向上させています。一方、システム周辺機器の機能を集約している2UサイズのOnePackⅡシリーズは、1つのモジュールに最大4つの機能を持たせることができるため、モジュールや棚板数の削減が可能になり、省スペースかつ効率的なシステム構築を実現しています。なお、STV様から既にご発注いただき、現在製作中の制作スタジオサブシステムも同様な装置で構成される予定であり、中継車と制作スタジオサブシステムの共通の運用性と拡張性に期待されています。

 また、4KとHDが混在する番組制作で課題となる4K HDR信号、HD HDR信号の取り扱いについて、システムの中で4K、HDを意識することなく、統一的に扱うことができる当社の「HDRワークフロー」の取り組みをご評価いただけたことも、この度の中継車システム受注につながったと考えています。

 この中継車はカメラ最大15台まで搭載可能で、搭載するカメラには、ニューモデルとなる「UHK-X700」と、高倍率大型レンズを接続した運用を可能とするシステムエクスパンダ「SE-U430」をご採用いただきました。「UHK-X700」は、これまでSTV様で運用いただいている当社のUnicam HDシリーズの操作性を踏襲しつつ、4K、HDのサイマル出力に対応しています。また、今回オプションの4K2倍速、HD最大8倍速のハイフレームレート撮影機能もご採用いただき、大きなスタジアムやイベント会場での高画質撮影はもちろん、スポーツ中継や各種イベントなど、4K中継車のカメラとして様々な中継現場での活躍が期待されてます。

 これからも池上通信機は、中継車全体のプロデュースを自社で行っている強みを活かして、「車輛、カメラ、映像・音声装置、インカム装置、伝送装置のトータルソリューション」を通して、高機能・高性能はもとより、より使いやすい中継車システムを提供してまいります。
 なお、4K/HDシステムカメラ「UHK-X700」は、11月18日~20日に開催される、Inter BEE 2020 ONLINE(https://www.inter-bee.com/ja/)へ出展いたします。

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