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放送

2025.06.25

福井放送様より4K/HDポータブルカメラシステムUHK-X700を受注 -IPサブシステムに接続するスタジオカメラとして導入-

 池上通信機株式会社は、福井放送株式会社(以下、福井放送)様より、他社製のIP対応制作サブシステムおよび報道サブシステムとの接続を可能にしたスタジオ運用と、既存の中継車での運用に最適なカメラとして、IP/SDIの両方式に対応可能な4K/HDポータブルカメラシステム「UHK-X700」を受注しました。福井県内の地上波民放局におけるスタジオ用4Kカメラシステムとしては、これが初の導入*となり、納入は2025年10月を予定しています。また、運用開始は、制作用のTVスタジオが2026年3月予定、報道用のJスタジオが2026年7月予定となります。

 福井放送様は、制作・報道サブシステムの更新において、従来使用してきたSDIからMoIPへの移行を決定されました。そのIPサブシステムに接続するスタジオカメラとして、MoIP標準規格SMPTE ST2110に準拠した「UHK-X700」を選定いただきました。IPシステムとの親和性に優れていること、2/3型グローバルシャッター方式3CMOSセンサー採用によりローリングシャッター歪みやフラッシュバンドのない自然な4K高画質映像を再現していること、重量バランスが良く運用時カメラマンの負担が少ない点等を評価いただきました。ベースステーションには、オプションのMoIPインターフェースを搭載することでIP接続を可能とし、さらに、既存の当社製カメラシステムの有効活用も考慮し、SDIでの運用も可能な「BSX-100」を選定いただきました。

 また、IPネットワークを通じて当社の放送用カメラの操作や各種設定等をPC上から統合管理するアプリケーション「バーチャルマスターコントロールパネル:VMP」もご採用いただきました。使い勝手の良いインターフェースで、外部からのカメラの制御やメンテナンス、カメラ情報監視を可能にしています。

 福井放送様には、これまで長きにわたり、カメラシステムをはじめとする数多くの製品をご使用いただいております。納入後も安心して長く運用いただけるよう、ベストエフォートを基本とする当社の保守サービスに対する姿勢もご評価いただいた点のひとつと考えています。

 池上通信機は、これからもお客様の制作環境や運用の効率化など、さまざまなご要望に対応した最適なシステムを提案し、次世代の放送システムを構築するための取り組みにも注力してまいります。

*2025年6月現在。当社調べ。

【主なシステム構成】

●テレビスタジオ(制作スタジオ)
4K/HDポータブルカメラシステム UHK-X700×4式
ベースステーション BSX-100(4K/HDマルチ)×4式* MoIPインターフェースはオプション
オペレーションコントロールパネル OCP-300×4式
バーチャルマスターコントロールパネル VMP×1式

●Jスタジオ(報道スタジオ)
4K/HDポータブルカメラシステム UHK-X700×1式
ベースステーション BSX-100(4K/HDマルチ)×1式* MoIPインターフェースはオプション
オペレーションコントロールパネル OCP-300×1式

●中継車用
ベースステーション BSX-100(4K/HDマルチ)×2式
オペレーションコントロールパネル OCP-300×2式

*1 ASIC(Application-Specific Integrated Circuit):半導体集積回路(IC)の一種。
*2 レンズを通る光量が少なくなり、映像が暗くなる現象。
*3 OVC (Optical Vignetting Correction)機能:ズームレンズで発生するFドロップおよび周辺の光量低下を自動で補正する機能。対応しているレンズが必要。

《 ご案内 》

福井放送株式会社様のwebsiteはこちらです。
https://www.fbc.jp/

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