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放送

2024.10.07

讀賣テレビ放送株式会社様よりTSL装置を2対向受注

 池上通信機株式会社は、讀賣テレビ放送株式会社(以下、読売テレビ)様より、生駒山の送信所から読売テレビ様の本社へ番組素材を伝送する固定回線用TSL送受信装置「PF-912」を2対向受注しました。

 TSLとは、Transmitter to Studio Linkの略で、送信所からスタジオへ送る回線を指しますが、放送局においては番組素材映像を中継点(送信所)から本社(スタジオ)へ伝送するための重要な無線回線として運用されております。
 当社は長年にわたりマイクロ波を用いた無線伝送装置(FPU/TSL等)の開発・製造を手掛けております。今回ご採用いただいた「PF-912」は、ARIB STD-B12*1規格のTSLです。小型かつ軽量な2ピースタイプのシンプルな設計となっています。5.8/6.5/7/7.5/10/13G帯の中で指定の1チャンネルを実装し、中継点からスタジオへ映像を伝送する固定回線に特化した無線装置です。
 TSLを含めた無線装置は、災害時でも番組情報を確実に伝達する専用機器であり、悪天候や大地震等により通信が途絶された状況や環境でも情報を届けられるようにするため、現用と予備あわせて2対向のTSLをご採用いただきました。
 読売テレビ様では、これまでも池上通信機の放送用カメラや中継車、伝送装置等をご採用いただいております。受信基地局設備やFPU*2も多数導入いただいており、基本性能と安定性についてご評価いただいてまいりました。TSLは各局に割り当てられた周波数に合わせて製造する装置ですが、当社TSLは、どの周波数でもフレキシブルに対応が可能なこと、また無線通信装置の開発を始めて、50年以上伝送技術を磨き続けてきた当社の技術と実績を認めていただいたことが今回採用の要因の1つと考えています。
 池上通信機は、長年のノウハウを生かした伝統の技を引継ぎながら、信頼性の高い伝送装置を開発することで、これからも進化し続け、お客様の安定した運用に貢献してまいります。

*1:ARIB STD-B12は、TSLのデジタル無線伝送システムの標準規格。番組素材伝送が円滑に実施されることを目的に規定。
*2:FPU (Field Pickup Unit) は、テレビジョン放送用の無線中継伝送装置。

《ご案内》
讀賣テレビ放送株式会社様の公式websiteはこちらです。
https://www.ytv.co.jp/

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