検査/画像処理
2022.09.29
検査精度、運用性、システム構築力を高く評価 株式会社トクホン様から貼付剤検査用としてシート表面検査装置PIE-650を受注
池上通信機株式会社は、株式会社トクホン(以下、トクホン)様から、シート表面検査装置「PIE-650」を2022年3月受注いたしました。
トクホン様は、明治34年(1901年)に創業され、昭和8年(1933年)に日本で初めて外用消炎プラスター剤の量産を開始し、家庭で手軽に使用できる貼付剤を製造・販売し、平成24年(2012年)より大正製薬グループとして事業展開しています。「PIE-650」は、トクホン様の生産拠点である宮代工場(埼玉県南埼玉郡宮代町)の「貼付剤」の生産ラインに検査用として導入されます。
トクホン様は、既設の検査装置の更新時期を迎え、より高精度な検査を行える装置を検討する中で、当社の多種多様なシート素材の検査で培った独自のアルゴリズムが搭載された「PIE-650」をご採用いただきました。今回の選定にあたっては、評価テストにおいてトクホン様が要求する検出精度を満たしたこと、多品種対応、機能のカスタマイズ性が高いことをご評価いただきました。
また、メンテナンスを含めた長期間の運用を想定したシステム設計がなされていること、実際にタッチパネルによる操作を通して使い勝手の良さを実感いただいたことなども、このたびの採用につながったと考えています。
納入時の設置作業においては、「PIE-650」の設置と運用開始に向け既存の生産ラインの運用を変えることなく導入できること、検査装置の切り替えの際、時間を要さずスムーズに行えることをご期待いただいています。
池上通信機は、金属箔、フィルム、不織布などさまざまな業界で培ってきた外観検査技術を駆使し、今回の受注にいたりました。今後も、お客様のご要望にお応えする検査システムを開発、さまざまなソリューション提案に対応し、現場に寄り添った保守、メンテナンス体制を通して、安定した運用に貢献してまいります。
シート表面検査装置 PIE-650のご紹介
「PIE-650」は、データレート最大850MHzの高速スキャンカメラに対応し、連続して走行するシート状(WEB)のフィルム、金属箔、鋼板、紙、不織布のほかガラス、積層板、樹脂、食品などの欠陥検出に対応したシート表面検査装置です。
高速かつ、高精細な欠陥検出で高い生産効率を実現、維持します。 検査ニーズに応じたシステム構成で小規模システムから大規模システムまで柔軟に対応が可能です。