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セキュリティ

2020.03.10

三原市のCATV局、三原テレビ放送株式会社様に高性能河川ライブカメラを納入

 池上通信機株式会社(以下、池上通信機)は、フルHD屋外耐環境型コンビネーションネットワークカメラPTC-113-HDIP等を三原テレビ放送株式会社(以下、三原テレビ)様に納入。災害から地域の安全を見守る高性能河川ライブカメラとして活用頂いています。

 三原テレビ様は広島県三原市全域を対象としたCATV局で、接続世帯数は約17,000世帯(エリア内総世帯数の40%)。設立は1983年(昭和58年)であり、広島県内では最も歴史があるCATV局です。

 2018年(平成30年)7月、台風7号および梅雨前線等の影響により集中豪雨が発生。西日本豪雨と呼ばれる記録的大雨が自然豊かな三原市を襲い、市内を流れる河川の氾濫、土砂崩れ等により甚大な被害発生しました。

 当時、三原テレビ様は、三原市災害警戒本部が設置された時点から通常放送を災害放送に切替え、視聴者に注意喚起を行いました。災害を受け、迫る危険をより効果的に情報発信するための更なる施策を検討し、その一つとして河川監視カメラの導入をいち早く決定し、2019年(令和元年)6月から運用を開始されました。

 河川監視カメラ導入に際し、三原テレビ様は数多くのカメラを比較検討されました。設置予定場所は街灯もない場所のため、そのような状況下でも水位がわかることが絶対条件でしたが、赤外灯を併用すれば真っ暗な夜間でも河川の状況が確認できる高感度が決め手となり、池上通信機が提案するコンビネーションネットワークカメラPTC-113-HDIPをご採用頂きました。

 PTC-113-HDIPは、港湾・河川などの屋外環境でも、高画質な映像と高性能なパンチルト機能により、多方向の監視が可能です。日中から夜間、悪天候時の映像まで、リアルタイムに三原テレビ様の本社局舎まで届けています。

 納入した河川監視カメラ(PTC-113-HDIP)は4台。2台のカメラは市街地で一番高い施設であるサンライズマリン瀬戸の屋上に設置し、三原港と西野川を監視。残りの2台は、西日本豪雨の際に氾濫が発生した船木大橋付近、菅川橋付近に設置し、ぞれぞれ沼田川、菅川の状況を監視しています。また、PCレスの9分割表示装置(9chデコーダ)「IMV-90」を使用し、三原テレビ様の副調整室における映像切替とレコーダ「INR-2000」による映像の記録も可能なシステムとしています。

 三原テレビ様からは「いつ起こるかわからない災害を心のどこかで意識しておいてもらい、万一の場合は適切な行動に繋げてもらう。そして被災後も一日でも早く日常が取り戻せるようにきめ細やかな情報を提供し続ける。それこそが三原市民とともにある三原テレビの使命と考えています」とのコメントを頂いております。

 近年、異常気象による大規模災害が多発しており、河川監視や斜面の監視などのニーズが高まっています。池上通信機は、映像技術を活かした多彩な製品ラインアップとシステム構築力で、防災・減災の分野で社会に貢献してまいります。

沼田川の舟木大橋付近に設置された河川監視カメラ

◇屋外耐環境型フルHDコンビネーションネットワークカメラ
PTC-113Ⅱ-HDIP

フルハイビジョンの高解像度CMOSセンサを採用し、高精細、高感度を誇るIP対応のコンビネーションカメラです。光学30倍(電子ズーム併用で360倍)ズームレンズを組み込んだハウジングと高速パンチルト台(高速プリセット機能装備)を一体化。コンパクトなボディながらも屋外の様々な環境下でも運用可能です。

◇IP 9画面表示ユニット
IMV-90

最大9台のフルHD IPカメラの映像をモニタ画面に9分割表示する画面分割表示ユニット。 フロントボタンで、単画面/4分割画面/6分割画面/9分割画面を簡単に切替え可能。 IPカメラ、PoE HUB、モニタとIMV-90(本機)だけで完結するPCレスのシンプルなシステム構成が可能なHD9画面表示ユニットです。

◇HD対応ネットワークレコーダ
INR-2000

H.264ネットワークカメラ/ネットワークエンコーダで圧縮された映像と音声をネットワーク経由で受信、ハードディスクに記録するネットワークレコーダです。記録したデータはネットワーク接続されたクライアントPCで検索、多画面で再生表示できます。スタンドアロン運用に加え、オプションで大規模システム化にも対応可能です。

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