放送
2023.03.20
4K/HDカメラシステム「UHK-X700」とIP Media Gateway「IMR-200」を用いたIPリモートプロダクションで花火大会を生中継
池上通信機株式会社は、第61回佐倉市民花火大会に際して4K/HDカメラシステム「UHK-X700」とIP Media Gateway「IMR-200」(2023年3月発売予定)を用いたIPリモートプロダクションシステムを構築。千葉県佐倉市を拠点とした都市型ケーブルテレビ局としてスタートし、現在は千葉市や成田市等サービスエリアを拡大されている株式会社広域高速ネット二九六(以降、ケーブルネット296)様に生中継で運用いただきました。
千葉県佐倉市では、毎年市民花火大会が開催されています。今回も前年同様に密集・密接を避けるため、打上げ場所を複数カ所に分散した「分散型花火大会」として開催されました。オープニングを飾る佐倉青年会議所のメンバーによる手筒花火に続き、市内の11カ所から5500発の花火が打ち上げられ、ケーブルネット296様が生中継されました。
前回開催の第60回大会では、当社の映像パケット化多重光伝送装置「iHTR-100シリーズ」を用いた番組素材伝送を行いました。今大会では、IP回線の高速化に伴い、将来に向けての技術獲得および検証も踏まえて、最小限の機材と少人数の中継スタッフによる中継業務の効率化が期待できるIPリモートプロダクションをご提案しました。佐倉市役所屋上に設置した最新の「UHK-X700」と、佐倉市役所内の特設スタジオを、ケーブルネット296様の通信技術センターのサブシステムから「IMR-200」を介してリモート制御するとともに、手筒花火会場(別会場)の中継車による現場制作映像と合わせて、迫力ある映像を生中継で配信しました。※系統イメージ図参照。
中継機材の多くがSDIインタフェースをメインとする中、今回の佐倉市民花火大会ではケーブルネット296様に全面協力いただき、当社の4K/HDカメラシステムとIP Media Gatewayを用いたIPリモートプロダクションによる生中継を実現することができました。池上通信機は、これまでに蓄積した技術とノウハウをベースとして、今後も新しい技術による画期的な製品開発とお客様に寄り添ったソリューションの提供を進めてまいります。
【主な装置構成】
・4K /HDポータブルカメラシステム「UHK-X700」:1式
・ベースステーション「BSX-100」(SMPTE ST2110準拠):1式
・オペレーションコントロールパネル「OCP-300」:1式
・IP Media Gateway「IMR-200」(SMPTE ST2110準拠):1式
◆株式会社広域高速ネット二九六様の公式websiteはこちらです。
https://www.catv296.co.jp/