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放送

2023.04.03

株式会社毎日放送様へ FPU集中制御システム、情報カメラ集中制御システム、SNG中継車を連続納入 ワンストップソリューションを高く評価

 池上通信機株式会社は、株式会社毎日放送(以下 MBS )様へ、FPU(※1)集中制御システム、情報カメラ(※2)集中制御システム、SNG (※3)中継車を続けて納入しました。順次本格運用を開始し、順調に稼働しています。
MBS様は、1951年に新日本放送としてラジオ放送開始後、1956年にテレビ放送を開始されました。TBS(JNN)系列の準キー局として大阪に本社を置き、「情熱大陸」「プレバト!!」などの全国ネット番組をはじめ、関西ローカルの「せやねん」「よんチャンTV」など、地域に密着した番組を制作されています。特に報道番組ではより高い水準をめざして「時代を映す」さまざまなメッセージを発信し続けており、高い評価を受けています。
今回の納入では、各システムがスムーズに連動することが重要であり、これらをすべて自社でシステム構築できるプライムメーカーであることが選定のポイントとなりました。各システムの概要は以下の通りです。

1.FPU集中制御システム
報道中継車やヘリコプターなどFPU送信機を搭載した移動体の位置情報を即座に把握でき、最適なFPU受信基地局を選択し、現場の映像を速やかにMBS様本社へ伝送することができます。

2.情報カメラ集中制御システム
空港や観光地など近畿地区各所に設置した多数の情報カメラをMBS様本社側から操作し、お天気コーナーや災害発生時の映像情報等で活用されています。また、当社で独自に開発した操作パネルにより、操作したいカメラを選択するだけで、FPU集中制御システムと連動し、自動的に回線制御(接続)を行うことができます。

3.SNG中継車
SNG可搬設備の更新に合わせて、報道・制作の各現場において使用可能なことを想定したSNG中継車を更新しました。搭載する機器の機能の集約により、小型ながら車内スペースが従来中継車と比較して広くなり、機動性と制作環境の改善を両立しています。MBS様には、長年にわたり放送用カメラ・中継車・FPU装置・FPU受信基地局設備などIkegami製品を多数ご採用いただいてきました。今回の3つのシステム更新でも、さまざまなご要望にお応えする提案力、各種カスタマイズも含めた製品開発力、きめ細かいアフターサービス対応力の実績などにより、当社のワンストップソリューションを高くご評価いただいております。

 池上通信機は、これからもお客様に寄り添う姿勢で、さまざまなご要望や運用形態に合ったシステムソリューションを提案し、長期間にわたり安定して運用いただけるよう、保守およびサービスの向上に努めてまいります。

※1 FPU:Field Pickup Unit(素材伝送用の映像・音声無線伝送装置)。
※2 情報カメラ:情報番組等で各所の風景を映し出すカメラ。通称お天気カメラ。
※3 SNG:Satellite News Gathering(主に通信衛星を使用しニュース番組素材などを伝送・収集するシステム)。

FPU集中制御システムの特長
FPU集中制御システム卓

2002年に導入した当社製初代FPU集中制御システムの全面更新。
通常、放送局では市街地を見渡せる山の頂上や高層ビルの屋上に受信基地として回転架台とFPU受信装置を設備しており、ここを経由して本社へ映像素材を伝送します。事件・事故の第一報が入りますと、ヘリコプターや報道中継車が目的地に向かいます。本社では、これら現場のスタッフと連絡を取りながら、安定した伝送路の確立を進めていきます。本システムは、目的地の位置を迅速かつ正確に把握し、最適なFPU受信基地局を選択、回転架台を送信点へ向け、さらにFPUをはじめシステムを構成する各機器の状態を集中制御・監視することで、いち早くニュース素材を安定して伝送することをサポートします。

ポイント
報道中継車やヘリコプターなどの位置情報を即座に把握することが可能で、最適な場所のFPU装置を制御します。
制御系サーバー/制御システムのハードウェア・ソフトウェアの更新し、FPU運用時におけるオペレーターのさまざまな運用支援の機能を追加しました。

情報カメラ集中制御システムの特長
情報カメラ集中制御システム卓



【情報カメラ集中制御システムの特長】

近畿地区各所にその場所の現在の状況を映し出す情報カメラを設置。各種情報番組でのお天気コーナーや災害発生時の映像情報などで活用されます。

ポイント
当社で独自に開発した情報カメラ操作パネルを各スタジオのサブ(副調整室)に設置。操作パネルより、カメラ制御とカメラ制御時におけるFPU機器の連動制御が可能です。操作したいカメラを選択するだけで、FPU集中制御ステムと連動し、自動的に回線制御(接続)を行うことができます。
各社の雲台制御に対応しており、リモコンパネルの統一が図れます。


SNG中継車の特長
MBS 新3号SNG中継車(MBS51)


旧3号中継車の老朽化とSNG可搬設備の更新に伴い、車両を新規に製造し、最大6台のカメラが搭載可能な新3号中継車として更新。搭載する機器の集約化により、オペレーターの操作スペースを広く確保できており、長時間の番組制作もストレスなく行えるなど、車両設計専門部隊を有する池上ならではのきめ細かい設計で機動性と制作環境改善の両立を実現しています。
SNG中継車は、伝送手段として主に通信衛星を使用する放送中継車です。報道での中継で使用されることが多く、FPUも搭載していることから衛星ではなく、FPU受信基地局への送信も可能です。

ポイント
車輌仕様
車両:日野自動車 デュトロ 2WD
全長5,640mm、全幅2,220mm、全高約3,380mm
搭載カメラ数:最大6台
システム仕様
映像スイッチャー:CSS-400 18入力9出力。Multi Platform Switcher System (MuPS series)の小型モデル2M/Eコンパクトスイッチャです。業界最小クラスのサイズで、小規模スタジオや小型制作中継車などの制作用途や、小型報道中継車や出先中継などの報道用途に最適な運用性を誇ります。
周辺機器:OnePackⅡ 2U 10スロット棚板構造を採?。複数系統複合機能を搭載し集約型モジュールによる小型化を実現。ライセンス方式の採用により、複数の機能を複合的に搭載可能です。MBS 新3号SNG中継車(MBS51)

《 ご案内 》
毎日放送様の公式websiteはこちらです:
https://www.mbs.jp/

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