放送
2024.09.13
MoIPに特化した放送用カメラシステムのIPエクステンション ユニット IPX-100を新開発
池上通信機株式会社は、放送用カメラシステムであるUNICAM XEシリーズおよびUnicam HDシリーズ用のベースステーションの新たなラインアップとしてMoIPに特化したIP エクステンション ユニット「IPX-100」を新開発しました。2025年1月より発売開始予定です。
IPX-100は、2Uハーフラックサイズの小型化・省電力化を実現したMoIP専用のベースステーションです。カメラに光複合カメラケーブルを接続することが可能で、双方向光伝送とカメラ用電力送電に対応しています。システム入出力は、SMPTE ST2110に準拠したMedia over IP(MoIP)を採用しており、カメラを直接MoIPネットワークに接続することが可能です。スタジオ用途や中継用途でのIPリモートプロダクションを実現し、運用の効率化が図れます。また、オプションでライセンス方式のソフトウェアアップグレードにより、IP ゲートウェイ機能やJPEG XSに対応可能なため、さまざまなニーズに柔軟に対応でき、シンプルな構成でIPシステムへの拡張が望めます。
また、本製品は9月13日~16日までオランダのアムステルダムRAI Amsterdam Convention Centreで開催される国際放送機器展「IBC(International Broadcasting Convention)2024」に出展予定です。
主な特長
小型・軽量
2Uハーフラックサイズの小型化実現により、限られた実装スペースの有効活用が可能となることや、運搬のしやすさから、スポーツ中継やライブイベント等の幅広い映像制作で高い効果を発揮します。
光複合カメラケーブルで電源供給可能
光複合カメラケーブルをカメラに接続することで、UNICAM XEシリーズ、Unicam HDシリーズ共に最長3.5km*まで電源供給できます。中継現場での長距離伝送を可能にします。
HFR(ハイフレームレート)機能に対応(オプション)
HD最大4倍速のハイフレームレート撮影のMoIP出力が可能です。動きの速い被写体を撮影する際に効果を発揮します。
IP ゲートウェイ機能に対応(オプション)
専用の外付けIPゲートウェイを使用せずに、IPストリームとSDIの相互変換を行うことが可能です。本体背面のBNCコネクタにより、SDI入力をMoIPに変換、MoIP入力をSDI出力に変換します。SDI入力部には、フレームシンクロナイザー(FS)機能を備え、非同期信号の入力にも対応します。SDI出力部には、システム同期信号に対し、水平垂直位相を調整する機能を備えます。
JPEG XSに対応(オプション)
SMPTE ST2110-22に準拠したJPEG XSのエンコード、デコード機能に対応しています。JPEG XSは低遅延で高効率な圧縮を実現できるため、伝送帯域に制約のあるリモート制作において有効です。圧縮・伸長レートは運用条件に応じて4段階の設定が可能です。
*最長延長距離は運用条件により異なります。