17型4K/HD マルチフォーマット LCDモニタを開発

池上通信機株式会社は、この度、17型4K UHD（3840×2160）LCDパネルを採用した17型４K/HDマルチフォーマットLCDモニタHQLM-1720WRを開発し、6月より販売を開始いたします。

19インチラックマウントに実装できるHDR対応の放送用マルチフォーマット対応のモニタとして、4K映像素材を用いたシステム運用はもちろん、HD番組・映像制作を手掛ける放送局、プロダクションの副調整室（番組制作サブ）、編集・モニタ棚、中継車搭載用等さまざまな用途で活用されるスペックを満たしています。

放送用モニタに求められる卓越した性能を実現するとともに、主な基本機能・操作性は有機EL(OLED)フルHDマルチフォーマットマスターモニタHEMシリーズ、フルHDマルチフォーマットLCDモニタHLMシリーズを継承し、放送用モニタならではの運用性を確保しています。

既に販売を開始している31型4K/HD マルチフォーマットLCDモニタHQLM-3120Wとともに4KそしてHD番組・映像制作のさまざまなニーズに応えていきます。

■ 色再現性、視野角、応答速度に優れたLED直下型バックライトのIPS液晶パネルを採用。4K UHD(3840×2160)パネルの採用により、ITU-Rで規定された4K入力画素をリサイズ無しの画素表示でリアルに再現します。
■ HDR規格に対応。放送局での映像制作向けのHLG（Hybrid Log-Gamma）方式に対応しているため、HDR素材のプレビューとして最適です。また、映画制作やWeb配信コンテンツ制作向けのPQ(Perceptual Quantization)方式にも対応しており、制作現場でのプレビューモニタとしても活用できます。
■ ITU-R BT.2077に準拠した12G-SDI映像信号のペイロードIDを読み込み、HDRの切替とカラースペース（色域）の切替を自動的に行ないます。切替を自動追従しない場合は、メニュー設定で手動に切替えられます。
■ 入力映像フォーマットは、4K UHD、HDの各種フォーマットに対応しています。
■12G-SDI信号（入力2系統、出力2系統）、3G/HD-SDI信号（入力5系統、出力5系統）に対応しています。また、HDMI信号（HDCP2.2対応）入力に対応します。複数の映像素材入力にフレキシブルに対応できます。
■ 入力したHD(HD-SDI/3G-SDI)映像をマルチ画面表示として最大4分割画面表示ができます。また、4Kサイズの1画面に拡大表示することもできます。
■ エンベデッドされた5.1chサラウンド音声を2chにダウンミックスすることが可能です。また、エンベデッドオーディオレベルメータ表示にも対応しています。
■ 12種類のラインやBOXマーカをUSBマウスで任意の位置に、ピクセル単位で設定できます。この各種情報のレイアウト編集や位置決めに最適な機能として好評な
■ユーザーマーカ表示機能（特許取得）は10シーン作成することができます。
■ 運用している2台のカメラの映像を同一画面上に表示できます。表示方法は、2画面/3画面/4画面マルチ表示から選択できます。色調整や映像の比較確認として使用できます。
■ 各種データ（MENU設定、PRESETデータ、全画面キャプチャ画像データ）はUSBメモリに保存できPC上でデータ管理できます。また、そのデータを他のモニタにコピーすることもできます。
■ 設置場所・操作目的により、パラレル/シリアル/ワイヤレスリモートの3種類のリモートによる遠隔操作が可能。シリアルリモートコントローラSRC-400（オプション）を活用すれば、モニタ間をループスルー接続するだけで、最大96台のモニタを個別または一斉に制御することができます。さらにネット経由でモニタを制御できるEthernet機能を搭載。PC画面から個別制御が可能なため汎用性が高まります。また、赤外線リモートコントローラもオプションで用意しています。
■ USBマウスによりMENU、PRESET MENU、INPUT切替、フロントスイッチの各操作が簡単に行なえます。また、色温度等の各種データ変更はマウスのスクロールホイール機能で簡単に操作できます。
■ HD/SD-SDI信号に重畳されたクローズドキャプション信号をデコードし、画面上に表示することができます。