メディカル

2022.03.29

藤枝市立総合病院様 - 静岡県藤枝市

地域医療を支援し、急性期医療を担う
総合病院の現場を支える映像システム

静岡市から西へ約20km、静岡県のほぼ中央に位置する藤枝市は、人口14万3千人余で静岡県の中核都市として発展してきました。
藤枝市立総合病院様は、4市2町から成る「志太榛原(しだはいばら)二次医療圏」の中で「地域医療支援病院」として必要な医療を確保し、地域医療機関の連携を進める基幹病院の役割を果たされています。急性疾患や重症患者の治療など急性期医療を担っており、約45万人余の志太榛原地域で唯一の「救命救急センター」に指定されています。また2020年度には「地域がん診療連携拠点病院(高度型)」の指定を受けています。
池上通信機の映像システムは、これまでも藤枝市立総合病院様にご利用いただいてまいりましたが、新たに救命救急センターや手術室で全景を撮影するカメラや手術の状況を撮影する術野カメラなどの映像システムをご採用いただき、2021年3月から運用いただいています。

当社映像システムの藤枝市立総合病院様での活用例を紹介します。

【活用例1】救命救急センター:現場状況を伝える映像システム

映像や音声で救命救急センター内の状況を確認する目的でご利用いただいています。
一般病棟でも同様のシステム設置が可能です。

  • 天井に取り付けたカメラからリアルタイムに映像を撮影
    フルHDドーム型ネットワークカメラ「IPD-PT210」で各ベッドでの救命救急処置の進捗状況を確認
  • マイクの音声でも状況確認
    ナースステーションにいながら処置現場の変化を音声でも確認

【活用例2】手術室:術場カメラと術野カメラ

手術室の全景をとらえる術場カメラを設置しました。
ナースステーションなどのモニターで分割表示します。主要な手術室では術野カメラで撮影した映像と他の機器の映像や生体情報モニターを統合して手術室内の各モニターに表示します。

  • ミニドームタイプの術場カメラを10室ある手術室に設置
    フルHDドーム型ネットワークカメラ「IPD-PT210」で、手術の進捗状況やスタッフの配置状況などをナースステーションに設置したモニターに表示
    ナースステーションからカメラのパン・チルト・ズームなどの操作が可能
  • 出入口・廊下に設置したカメラはセキュリティ用途にも活用

  • 術野カメラで手術の映像を記録、手術室内のモニターにも表示
    執刀医など特定の人しか見えない術野の映像情報を全スタッフが共有し、進捗状況を確認
  • カメラ以外の映像入力にも対応して映像を統合
    生体情報モニターや電子カルテ、内視鏡などの映像も他のモニターに表示して共有


手術室で実際に映像システムを使用されている看護師長と臨床工学技士のお二人から、導入の経緯やご利用状況についてお話をうかがいました。

手術室の状況をリアルタイムに把握し記録する映像システム

看護部 手術室  
師長 仁藤 友美 様

手術室の天井に取り付けているカメラは、手術の状況を把握するために使用しています。
全ての映像がナースステーションとサプライルームのモニターに表示されているので、各手術室まで状況確認に行かなくても、ナースステーションから確認できるようになりました。録画した映像は振り返りなどにも活用しています。手術室の出入口にもカメラを設置することによりセキュリティ目的でも使用しています。


フルHDドーム型ネットワークカメラ
IPD-PT210

ナースステーションで頻繁に確認する映像 

術室は10室ありますが、ナースステーションから全ての手術室の状況を確認できるようになりました。
麻酔科の医師も頻繁に見ています。麻酔の導入具合などカメラ映像を通して見たり、ズーム操作をして手術室の生体情報モニターまで確認したりもしています。
整形外科では同時に何室も使用するので、各手術室の進捗状況を把握するために見ています。
また、看護師は人員の配置などの確認にも使用しています。


ナースステーションのモニター

術野を鮮明な映像でとらえ全スタッフで共有

臨床工学科
寺田 真光 様

執刀医や「手洗いの看護師」(メスなどの手術器械を渡す器械出しを担当する看護師)しか見えない狭い術野であっても、手術室内のモニターに術野カメラの映像が表示されるので、「外回りの看護師」(手術室内で器械出し以外を担当する看護師)や麻酔科医にも進捗状況がよくわかります。今回導入した術野カメラのズーム映像がとても鮮明なので満足しています。
例えば、心臓血管外科では手術顕微鏡のように術野が拡大視野になり、吻合部などもはっきり映し出されています。


術野カメラ MPR-401

現場の求めに対応しアドバイスをいただいて

このたび手術室の増設にともない術野と手術室内の全景を映すカメラを導入することになりました。以前、池上通信機のカメラをICUに導入したこともあり、協和医科器械を介して提案をしてもらいました。 他社では打合せ段階で「ここは、これでなければできません」とか「これは、セットですので変更できません」と思うように進まないことがありましたが、池上通信機の場合には「これとこれの映像端子を付けて、このように映像を映したい」というような現場が求める形に対応いただき、選定の大きなポイントとなりました。使う人の身になってアドバイスをいただき、映像システムを構築いただいたことにとても満足しています。


新設された低侵襲手術室

レスポンスとスピードと臨機応変な対応

現場で大事にしているのは、どこまで要望に応えてくれるかなどのレスポンスとスピードです。
機器が不調な時に池上通信機へ連絡すると、いつ来て直してくれるとか、代替品を持ってきてくれるとか、すぐにレスポンスがあります。「これも変えておきますね」など、臨機応変に対応してもらっていることでとても助かっています。天井に取り付けたカメラで、手術時の機器配置により映らない部分が出てきた時に、取り付け位置を変えてもらったこともありました。
仕事も丁寧で、ラベリングによりどのケーブルをどのコネクターへ繋げばよいか一目でわかるようにしてもらっている点などにも大変満足しています。今後使い続けていく中で、これまで通り手厚くサポートいただけることに期待しています。


手術室内に設置された映像システムのラック

取材ご協力  協和医科器械株式会社様


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