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メディカル

2022.07.13

王子ペットクリニック様 - 東京都北区

大切な“家族”の健康を守りたいから
小さな患者さんだけでなく
飼主さんにも優しい医療を実践

東京都北区の王子駅近くの動物病院として、「小さな患者さん」の医療に取り組まれている王子ペットクリニック様(どうぶつ低侵襲医療センター)。イヌ、ネコ、ウサギ、ハムスター、フェレット、その他小動物を対象に全科診療を行い、猫専門診療時間の設定や低侵襲医療(傷を小さく痛みが少ない、動物にかかる負担を少なくする手術・検査)にも取り組まれています。また、ペットドック(ペットの健康診断)をはじめ「飼い方・しつけ」や「食事・日常ケア」に関する指導など、飼主さんにも優しい医療を実践されています。

今回は、手術顕微鏡用に池上通信機製カメラをご活用いただいている重本仁先生にお話しを伺いました。

飼主さんと獣医師の協力治療

動物医療は、人間の医療で言うと小児科に近く、小さいお子さんを診察するのに似ています。小さいお子さんは、症状を上手く伝えられないから親が決めないといけない、動物は人間と話が出来ないから飼主さんが決めないといけない、と言われます。
飼主さんの協力なくしては、治る病気も治らないことが多々あります。動物が病状や痛みなどを伝えられない代わりに、飼主さんが気づいた異変や症状を獣医師に伝えなければいけません。情報としてたくさん聞いて、触ってみて匂いを嗅いでみて、自分の今までの経験も踏まえてしっかりと診ていくようにしています。飼主さんと獣医師が十分に話し合い、理解・納得し、共に協力して治療を進めることが最善の治療法と思っています。動物医療においては、獣医師が強く勧めなくてはいけないことが多いです。やった方が良い、やらない方が良いとか、その選択肢を私たちのアドバイスで決めていただくという面では難しい医療であると思います。
どれだけ動物と飼主さんの立場に立って考えることが出来るか。大切な家族の一員である動物の命を預けてくれていることを真摯に受け止め、全力で治療に臨んでいます。
  
 

   

   重本  仁  先生
     (しげもと  じん)

 

  • 略歴
    ・日本獣医畜産大学卒業
  • 所属団体
    ・日本獣医再生医療学会   理事        ・獣医神経病学会
    ・日本獣医がん研究会                  ・獣医麻酔外科学会
    ・日本小動物歯科研究会                 ・日本獣医内視鏡外科研究会

  

  


  

猫専門診療時間

猫が落ち着いた状態で治療を受けられように、「猫専門診療時間」を設けています。
猫専用の待合・診察室で、神経質な猫や病院に来ると緊張しやすい猫を対象に診療を行っています。
当院は、ISFM(International Society of Feline Medicine:国際猫医学会)からキャット・フレンドリー・クリニックに認定されています。
世界的に普及している「猫に優しい動物病院の道しるべ」として提唱された国際基準の規格です。
 

動物医療での低侵襲治療への取り組み

傷口を小さくして動物への負担を軽くする、腹腔鏡手術を始めとした低侵襲治療を心がけておりますが、動物医療ではまだこれからというところです。
飼主さんの意識としては低侵襲治療で当院を求めてくる方もいらっしゃいます。動物医療に人間と同じような低侵襲治療を当てはめると、手術部位がかなり小さくなってしまう分、技術も難しく、また人間のようにたくさんの症例を扱えるわけでもありません。獣医師の中からは動物医療では低侵襲治療でなくても、という風潮もありますが、傷口の治りが早く負担が軽いという点では、動物医療でも必要な治療法だと考えています。

画像を見せることで飼主さんの納得や理解につながる

画像を使って飼主さんに説明をしていくことは、飼主さんの理解や納得につながるツールの一つになり、画像を見せることはとても良い方法と思います。
またその記録を残すということを獣医師の皆さんが実施するようになってきました。私は以前から手術時の写真を撮っていたのですが、最近は意識して画像を残すようになり、それをもう一度見直すことによってしっかりと考え直すことも出来て勉強になります。医師の意識向上にもなり、今後の医療現場では必要なことだと思います。これらが獣医師にも少しずつ浸透し始めたところで、池上の製品が信頼あって良いと紹介され購入しました。池上のカメラはとても画質が良く、使い心地も気に入っています。

医療用途での映像機器や池上製品への期待や展望

手術顕微鏡用以外に、ルーペに簡単にカメラをつけたら、そのまま医師が見ているものが撮れるような製品があると面白いと思います。
医療用映像機器として開発して手頃な値段なら売れるかもしれません。最近は、市販品でそれなりに映るカメラもありますが、池上にはやはり医療に特化した高性能な製品を開発し続けていただいて、しっかりと普及させて欲しいと思います。


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