メディカル

2024.03.28

James S. Lewis 医師への新製品3CMOSフルHDカメラ「MKC-X300」 評価インタビュー

~ 優れた技術と使いやすさを兼ね備え、非常に洗練されたIkegamiらしい製品 ~

2023年7月に販売を開始した新製品の小型3CMOSフルHDカメラ 「MKC-X300」について、医師の James S. Lewis 氏にお話をうかがいました。James S. Lewis 氏はアメリカで眼科の専門医であり、長年にわたり池上通信機の医用カメラをご愛用いただいております。「MKC-X300」を診察から手術顕微鏡まで幅広いシチュエーションにてご使用いただき、機能および映像のクオリティについて高い評価をいただきました。

「MKC-X300」への第一印象はいかがでしょうか?

今回、「MKC-X300」を評価させていただきました。この製品はとてもIkegamiらしい製品です。つまり使いやすく、優れた技術が採用されており、非常に洗練されています。映像の解像度は傑出しており、色再現性については右に出るものはないでしょう。ホワイトバランスの補正、シャープネスの調整は驚くほど簡単です。これらの点において、この製品には大変満足しています。S/N比は今までに見た映像の中で最も優れており、また高性能な調整機能もあるため、低照度下の撮影においても素晴らしい性能を発揮します。スタッフのアシスト無しで、カメラが自動で映像を適切な明るさに調節してくれます。

「MKC-X300」は現場でどのような役割を果たしますか?

手術室において、このカメラは様々な観点で役立ちます。カメラのライブ映像は、麻酔科のスタッフに手術の進行状況を的確に伝えており、
サーキュレーターナース*1 やスクラブテクニシャン*2 にとっても、その瞬間に何が必要で何が重要なのかを知ることにとても役立ちます。


1*サーキュレーターナース:
アメリカにおける手術のサポートを行う登録看護師のこと。器機準備や手術室内の環境管理、患者のバイタルや手術中に使用した 器具の記録などを主に行う。日本では外回り看護師にあたる。
2*スクラブテクニシャン:
アメリカにおける手術に関係することの無菌管理を主に行う外科技師・看護師のこと。医師へ手術器具を渡したり、手術で使用する器具と手術室内を無菌管理したりする。日本では器械出し看護師にあたる。

「MKC-X300」は映像確認の他にどのような活用ができますか?

手術室映像のもう一つの重要な観点は、マーケティングとレクチャーです。手術映像は自身の外科診療のテクニックを宣伝することに使用できますし、また特に眼内レンズを使用する場合など、関心を引く美しい手術を、学会で眼科医や検眼医に発表することもできるでしょう。また、このクラスの顕微鏡カメラは、多くの外科診療に非常に役立ちます。

私はこのモデル以外のIkegami顕微鏡カメラも使用していますが、医師がスリットランプや顕微鏡で見るビジョンを映像で再現できるので、 チームや患者へ説明をする際にとても有益です。それによって、多忙な臨床現場での教育やワークフローが円滑になるのです。

 

実際に評価した感想をインタビューした動画はこちら ⇓


※眼科手術の映像を含んでいます。 

新製品3CMOSフルHDカメラ「MKC-X300」の魅力とは

今回新開発をした「MKC-X300」の特徴は「高感度かつ高精細で小型」です。

2023年7月下旬より販売を開始した新製品3CMOSフルHDカメラ「MKC-X300」は、当社メディカルカメラ史上最高感度のカメラとなっており、多くのお客様からご注文をいただいております。この「高感度」という特長で、より明るい映像を撮ることができます。「MKC-X300」は2000lxの照度下でレンズの絞り値F13を標準感度としていますが、Line MixとPixel MixがONの場合、F26相当となります。この感度の高さにより、強い光を目に当てられなかったり、照度の低い室内で診療および手術を行うことがある眼科分野でも、より明るい映像を再現することができます。また、汎用モデルでありながらもS/N比63dBを実現しており、ノイズが少なく細部まで美しい映像をお届けすることができます。さらに、カメラヘッドに小型光学プリズムと最新の1/2.8型CMOSを採用することにより、小型化を実現しており、限られたスペースに取り付けても操作性を損なわないデザインとなっています。

「高感度かつ高精細で小型」という特長をもつ「MKC-X300」は、主に眼科分野にて活躍をしますが、そのほかの分野でも活躍ができ、さらなる医療への貢献が期待できる製品です。


長きにわたり映像のノウハウを培ってきた池上通信機として、さらなる進化を続けます。当社のパーパスである”「技術」のチカラで、あなたをしあわせに。”をモットーに、より一層魅力的な製品を開発し、みなさまに健康と福祉をお届けする医療の実現に貢献します。
  
 


ジェームス・ルイス医師のご紹介

ジェームス・ルイス医師は、フィラデルフィア小児病院やドイルスタウン病院など、フィラデルフィア地域の複数の施設と提携するペンシルベニア州フィラデルフィアを代表する眼科医です。手術手技や疾患管理を教えている眼科医専用ビデオサイトであるEyetubeにも大いに貢献しています。

    • 認定資格: 
    1989年 米国眼科学会認定医
    • 所属:
    ウィルス眼科外科ネットワーク、フォートワシントン外科センター
    • 専門分野:
    白内障、低侵襲緑内障手術、角膜手術
    • 略歴

    1978年 プリンストン大学 卒業
    1982年 トーマス・ジェファーソン医科大学(ペンシルべニア) 卒業
    1986年 デューク大学眼科センター(ノースカロライナ) チーフレジデント
    1989年 フリンダーズ・メディカル・センター(南オーストラリア)  角膜フェローシップ
    1990年 ハーネマン大学(フィラデルフィア) 角膜・前眼部外科部長
    1996年 ウィルス眼科外科ネットワーク メンバー
    2004年 サルス大学 角膜・白内障・屈折矯正手術部長
    2010年 プレミアサージョン2010 トップ250外科医
    2014年 サルス大学 ジェームズ・S・ルイス医学博士サブスペシャルティ・クリニック設立
    2016年 OSN プレミアサージョン 300屈折矯正白内障手術イノベーター

    ジェームス・ルイス医師のHPはこちら:https://jameslewismd.com/  

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