メディカル
2021.05.31
医療法人 水晶会 安里眼科様 - 沖縄県糸満市
最先端の医療で患者様の視力を守ります
信頼と実績で応える地域に根差した安里眼科様
外来診察記録・手術撮影用に、フルHDカメラを採用
沖縄県南部の糸満市に、眼科専門の医療機関として、現理事長の安里良盛先生が1982年に開業された、医療法人水晶会 安里(あさと)眼科様。来年2022年には創立40周年を迎えます。地域の皆さまに愛され続けるクリニックを目指し、最新の医療機器をそろえ、患者様と「見える喜び・健康であることの幸せ」を共有し、患者様にご満足いただける眼科医療を実践されています。開院30周年にあたる2012年には那覇市おもろまちにも開院され、先進医療にも取り組まれています。
患者様との対話を重視し、時代に即した診療および最高最善の医療を提供されている安里眼科総院長の 安里 良 先生に、池上フルHDカメラで撮影された映像を、患者様への説明・相談対応に活用されている状況をお聞きしました。
ご経歴をお聞かせください
お話を伺った 安里 良 先生
2004年に埼玉医科大学を卒業し、九州大学眼科の医局に入りました。それから大学病院と関連病院を計10年ほど経験しました。2015年7月沖縄に戻り、安里眼科・安里眼科おもろまち駅前院の総院長に就任しました。
現在はおもろまち駅前院を主に両院で診療を行うほか、琉球大学眼科の非常勤講師として、年1回医学生に向けた特別講義なども担当しています。安里眼科様は、糸満院とおもろまち駅前院の2院がありますそれぞれの病院にどのような特徴がありますか?
糸満院
糸満院 は1982年沖縄県糸満市に父が開業し、今の建物に1989年に移転し今年で32年目になります。病院裏に現在新病院を建築中で、今年12月に完成予定です。糸満市は県最南部に位置しますが、来院される患者様のお住まいになる地域は広く、おもろまち駅前院ができるまでは、わざわざ沖縄県北部から通院される方もいらっしゃいました。
おもろまち駅前院 は2012年、那覇市の「おもろまち」(沖縄都市モノレール線)の駅前に開業しました。那覇空港からも近く、モノレール利用で直接アクセスできることもあり、県北部のみならず離島から航空機で来院される患者様もいらっしゃいます。
糸満院 の患者様はどちらかというとご高齢の方が多いです。 一方、おもろまち駅前院は若い方からご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者様が来院されています。おもろまち駅前院では従来の治療に加えて、若い方向けにレーシックやオルソケラトロジー、 ICL といった近視矯正なども行っています。
おもろまち駅前院
眼科に来院される患者様は、ご年配の方が多いですが、白内障手術をしてほとんどの方が喜んで帰っていきます。一方、若い方はコンタクトトラブルなどもありますが、近視矯正の手術希望で来られる方が多いです。 私自身、22歳で理事長のレーシック手術をうけました。その経験から言えることは、近視の強い方が手術をして、裸眼視力が改善した時の感動は大変大きなものだということです。若い方に喜んでもらえる手術が出来ることも、眼科医としてとても魅力的でやりがいのあることなのです。
安里眼科様では 2006年以降、スリットランプ用と手術顕微鏡用で Ikegami の製品を使用頂いております
池上さんのカメラは高品質で有名ですからね。「カメラは池上」というのは九州大学の医局員の時からもちろん知っています。
実家で何が使われているかは知りませんでしたが、帰ってきて「あ、池上さんのカメラだな」と思いました(笑)。
診察用スリットランプ用カメラについて感じていらっしゃることは?
昔の診療では、特に前眼部スリットの写真などはあまり撮らずに、ただ医師から、例えば「ドライアイですね。 点眼薬を処方しておきます」 と言われ、 自分の目に何が起こっているのか良くわからなかったこともあったと思います。
今は眼底カメラ等色々な機器があります。患者様としては医師から口頭での説明を受けるよりも画像で見た方がわかりやすいですから、スリットランプ用カメラで撮影した前眼部等を含めた各種検査画像をお見せしています。治療の前後の状態を画像をみせて説明する、ということはあたり前の時代だと思います。 その為にも 診察室のカメラ は重要ですし、今後も良いカメラが出てこれば使いたいと考えています。
2019年におもろまち駅前院、2020年8月には糸満院の手術顕微鏡用に、池上のフルHDカメラMKC-700HDを新たに導入していただきました
手術室内
録画装置・機器ワゴン
助手の人には基本的には顕微鏡カメラの映像を見てもらい、次に私が何を言うのかを全部予測してもらっています。同じ映像を見て、手術の流れや次に必要な器具などを予想できるようにです。術者・直介の看護師・外まわりのスタッフ全員が、映像をみながら手術をスムーズにすすめられるように動いています。そのためにも顕微鏡カメラは重要で、MKC-700HDはそれに大きく寄与しています。
手術風景
手術顕微鏡本体
MKC-700HDカメラ
CVA-300RSアダプタ
先生は常々「患者様の訴えに対し親身になって傾聴し、リラックスして診察を受けて頂き、診察前に悩んでいた疑問にしっかり答えて、納得して帰って頂きたい」と、話されています
患者様は病気を抱えて受診されます。例えば、結膜炎でもその人にとっては相当なものでしょう。私は診察の際、患者様に 検査画像 をお見せして「何が起こって、今こういう状態で、この治療が必要と考えられます」と説明しています。そして患者様にも「原因がわかる場合はどうしてこうなったのか」を知って頂き、納得して帰って頂けたら嬉しいわけです。
逆に、「なんだか良くわからないけれど、目薬をもらって、これで良くなればよいかな」 という帰り方は させたくないですね。治療して治ればよい、 というものではないと思っています。
病気を抱えて来院された人たちに対して、「ただ単に治れば良いというわけではなく、本人たちが納得して安心して・・・」ということをお聞きしていると、患者様のQOL(Quality of Life)に寄り添おうとされるお気持ちを感じます
情報の約9割は 眼 から入ってきています。 眼が見えることで色々な可能性が広がります。例えば視力不良で家に閉じこもっていた人が手術をして見えるようになり、 行動力が上がっていろいろな所へ出て行かれる・社会へ出て行かれる、というのを見ると、第二の人生が始まったと言って良いくらい、本人たちにとっては大きなことだと思います。
私としては、例えば80歳だったらあと残り10~20年として、残りの人生を明るく楽しく生きてほしいと思っています。そこの担い手になれている、というのは眼科医だからできることでもあります。来院された患者様が手術をうけて、見えるようになって、それからまた色々な新しいことができるという、その患者様の生き方に関われるというのは大切だと思っています。
最近は地震や災害が多いですが、近視の人は生存率が悪いと言われています。 何故かというと、震災が起きて、火事になってという時、裸眼視力の悪い人はまずメガネ・コンタクトを探します。 財布や携帯ではないですね。 メガネを探すことができないと、避難が困難になるからです。眼が悪いということは危ない状況を常に作ることにもなり、危機管理能力が落ちるのです。近視や白内障を無くすということは、生命にも関わってくる大切なことなのです。
最後に、今後の当社へのご要望をお聞かせください
今のカメラでも充分なのですが、やはり 画像は大事 なので、今後も良いものが出てこれば、話を聞いてデモして頂いて確認して、積極的に取り入れていきたいです。おもろまち駅前院は既に電子カルテ導入済ですが、糸満院 も現在進行中のリニューアルを経て電子カルテを導入します。 オペも全て録画して電子カルテで管理しているので、患者様への インフォームドコンセント にもカメラはますます重要になってきます。
僕は 「できるときに、できることを、できるだけ、できるまで」 をモットーにしています。今後も、沖縄の眼科医療の発展に、安里眼科スタッフのみんなと協力して全力で頑張りたいと思います。
患者様が安心して受診できる万全の感染予防対策
スリットランプ装置にアクリル仕切り板を設置 |
空間除菌消臭・ドライミスト噴霧器 |