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放送

2021.06.30

ジュピターショップチャンネル株式会社様 - 東京都江東区

24時間止まることなく
商品の魅力や価値を伝える番組をお届けする
フル4K映像設備を導入

日本初のショッピング専門チャンネルであるジュピターショップチャンネル株式会社(以下、ショップチャンネル)様は、2021年4月に開局25周年目を迎えられ、その節目の年に、東京都江東区に完成した新社屋に移転されました。新社屋はオフィス棟、スタジオ棟の2棟で構成され、スタジオ棟にはショップチャンネル様が最もこだわっている商品の情報発信を行う心臓部があります。
心臓部には、3つのスタジオ(A、B、C 各290m2)と3つのサブコントロールルームがあり、池上通信機はそのすべてにフル4K映像設備を納入しました。
2021年2月28日に開始された新スタジオからの放送では、商品の価値をより魅力的に伝えるために4K映像設備を活用されています。
放送開始から数ヵ月、新社屋への移転の目的やフル4K映像設備の運用状況、選定のポイント、特長についてお話を伺いました。

新社屋

開放感のある吹き抜け

セールス制作本部
制作部
放送技術グループ
 髙野 浩司 様

セールス制作本部
制作部
放送技術グループ
  龍崎 舟 様

効率的な業務の推進とコミュニケーションの活性化を目指し、本社とスタジオを集約

新社屋への移転の目的をお聞かせください。

「東京都中央区新川(茅場町)にあったスタジオのマスター設備の保守期限が迫り、設備更新の検討を行っていました。茅場町のスタジオでは、スペースが狭く電気設備の増設もできない状況だったため、移転の話が出ました。そのタイミングで、分散していた4拠点を1拠点にまとめ効率化を目指す全社統合の話が出たのが移転のきっかけとなりました」

「本社と撮影スタジオは別の場所にありましたので、本社へ打ち合わせに行くたびに、往復で30分強の時間がかかっていました。また、オンエアに向けて事前に商品撮影(動画)をしますが、その撮影のために都度本社からスタジオへ商品を発送する送料も発生し、時間と経費が余計にかかっていました。拠点を集約することで時間と経費の効率化が進むと同時に、社内の人の流れが確認できコミュニケーションの活性化が図れるところをメリットと考え、集約することになりました」

放送開始から安定して運用中

2月28日から放送を開始されましたが、改善事項などはありますでしょうか。

「大きなトラブルもなく運用ができています。特に改善事項はありません。本格4Kシステムになりましたが、現在はHD放送をメインにした視聴者が多く、HDの映像制作を無視できない状況です」

池上の放送設備をご採用いただいたポイントはどこでしょうか。


スタジオ

「池上さんとは2004年のSDの時代からのお付き合いです。2K(HD)を経て4Kシステム導入後もシステムは非常に安定しており、全く問題ありません。後々のメンテンスも考え、池上さんを選びました。当社ではスタジオ、サブともに24時間体制で使用し、電源は入れたままです。2004年以来使用させてもらっていますが、池上さんの機材が壊れたということはほとんどありません。安心してお任せでき非常に助かっています。当社の要望にも真摯に対応いただきとても満足しています」

電動運台に取り付けた
4K/HDポータブルカメラシステムUHK-430

5台のカメラコントロールユニットCCU-430が並ぶ

HDと変わらないオペレーションのまま4K放送が行える設備の導入とトリプル運用が可能なスタジオシステムへ

今回の設備はどのような点に注力されましたか。

「今まで使用していた映像設備をすべて4K化することを基本にしながらも、従来の運用を踏襲した形でシステム設計を行いました。特に機材のオペレーションは変えずに4K放送が行える点に注力しました。これまでも池上さんのスタジオ・サブの映像設備を使用してきましたが、安心してお任せできるというのが大きなポイントになりました。また、以前のスタジオとサブもそれぞれ3つありましたが、2つのスタジオとサブはクロス運用、1つは単独で使用する形でした。新社屋では、すべてのスタジオとサブをマトリクスで運用できるよう設計し、すべてのサブから3つのスタジオをコントロールできる『トリプル運用』を可能にしました」

サブコントロールルーム

スイッチャ卓

VE卓

ラック室

ラックに実装された
スイッチャ本体 MuPS-5000(左手)
大型ルータ UHSM-220220(右手)

映像へのこだわりと4K撮影への対応

4Kを導入して変わったといった実感はございますか。

「ジュエリーの撮影では、かなり差が出ます。小さな埃まで見えてしまうので4K収録にはかなり気をつかい時間をかけて撮影しています」

ターンスタジオでMCP(マスターコントロールパネル)を使用されている理由をお聞かせください。

「今までもMCPを使用していたこともあり、商品撮影の際に慣れがあります。制御項目が豊富にあり、細かい設定もすべてその場でできるので、商品撮影には、MCPを使っています」


ターンスタジオ

ターンスタジオVE卓

VE卓下にCCUを配置

池上通信機への要望をお聞かせください。

「次の更新時には、また新たな技術が開発されていると思います。今度は、12G-SDIではなくIPという話もあるかもしれません。そうした最新の技術を取り入れて当社に提案していただきたいと考えています。マスター設備は、IPの受口があるのでカメラだけでなく、スイッチャ、ルータなども対応いただけると当社としては助かります」

最後に今後の抱負・展望をお聞かせください。

「商品の魅力や価値を伝える番組をお届けできるよう4K設備を導入したので、お客様にも4Kで視聴していただきたいと思っています。4KはBS左旋で配信しておりますが、BS左旋対応の受信機材がまだ十分普及していないということもあり、高精細な映像を多くの世帯へお届けできないでいることをもどかしく思っています。BS左旋4Kの普及が進めば4Kでの番組制作に集中でき、お客様へ商品の魅力や価値をより忠実にお伝えすることができます。今は、HDを視聴しているお客様もまだまだ多い状況ですのでHD、4K両方を考え制作しています。今後は、4K放送のみというゴールを見据え、その普及のためにも4Kでの映像制作にさらに力を入れていきます」

BS左旋4K・8K放送を視聴する場合は、BS左旋対応の4Kテレビやチューナーに加え、高周波数帯に対応したアンテナやケーブルなど機材の準備が必要。

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