2014.10.06

iHTR-100 series 2014年度グッドデザイン賞受賞

iHTR-100 series の概要

ihtr[1]ハイビジョン映像の非圧縮信号であるHD-SDIは約1.5Gbpsの高速信号で、通常の同軸ケーブルでは100m程度しか伝送できません。本装置は、そのHD-SDI信号6ch分を1本の光ファイバで20km伝送できる映像伝送装置で、テレビ局や映像プロダクション向けの機材です。コンセントがない場所からも伝送できるよう放送用光複合ケーブルで1km送電できる電源アダプタなどをラインナップし、それらを組み合わせて一体化することにより、可搬型装置としても様々なテレビ中継に対応できます。映像の他、LANのデータも多重伝送できるので、中継現場での多様な情報利用が可能となります。

デザイナーのコメント

iHTRの基本フォルムは、前面の上下にテーパを入れることで、全高を低く見せ、両サイドに大きなアールをつけることで、カジュアル性とコンパクト感が両立するよう工夫し、これまでにないデザインを目指したところにあります。さらにそれぞれの機器が一目で分かるよう、上下のバーをビビッドカラーで色分けることでシャープかつスマートな形と、色によるアクセントで存在感が出せるように考えました。
デザインを検討する上で最大のテーマとなったのが、「機器間を接続する光ケーブルがデリケートな素材のため、いかに保護するか?」ということでした。デザインの検討当初は、単体で光ケーブルを保護するスケッチをいくとおりにも画きながら検討していましたが、コストバランス等の理由で具体化ができませんでした。最終的には、ケーブル保護バーを機器底面から張り出す形が、デザインとコスト・運用面でバランスの良いベストな方法であるとの結論に達しました。また、使用環境が舞台裏や屋外の現場などさまざまな場所が想定されたため、1ユニット化しさらに機器とケーブルを確実に保護するもの(プロテクトスーツ)が必要になりました。1案目は、検討をかさねた挙句、単純なボックス構造になってしまいました。意匠を総括するデザインプロジェクトのメンバーとも協議した結果、初期デザインのプロテクトスーツをべースにした検討に移っていきました。 そして、 InterBEE2013で初展示したプロテクトスーツがそのモデル (プロトタイプ)です。特長は、構造体をアルミ板とし、色はグレーのアルマイトを 施し、運用状態を確認できるよう前面側を透明アクリルで覆い、折り畳み式のハンドル をアルミでポリッシュ仕上げにしたところです。iHTR本体を収納した時に一体感があり、 また先進性を感じるものに仕上がりました。グッドデザイン賞にエントリーしたモデルは、 その後量産仕様に移行するための見直しを図り完成したモデルとなります。

「グッドデザイン賞」とは

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度です。 その母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された 「グッドデザイン商品選定制度(通商Gマーク制度)であり、以来50年以上に わたって、私たちの暮らしと産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」 を顕彰し続けてきました。その対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は 毎年約1,000件、55年間で約40,000件におよんでいます。

審査委員の評価

本製品は、受賞展「グッドデザインエキシビジョン2014」に出展いたします。
開催日時:2014年10月31日(金)~2014年11月4日(火) 11時から20時(最終日のみ18時)
開催場所:東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-1) タワー4階、5階