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2017年6月15日

大阪市消防局様にヘリコプタテレビ映像電送システムを納入~業界初のダイバーシティ受信機能装備追尾システムでHDカメラの映像を受信

池上通信機は、大阪市消防局様にヘリコプタテレビ映像電送システムを納入しました(2017年3月)。エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン社製のヘリコプタに搭載したHDカメラの空撮映像を無線で本局へ電送します。本局では、現場の状況をいち早く詳細に把握し、消防活動に役立てています。
この度納入したシステムは、ヘリコプタ機上設備、本局屋上鉄塔の受信設備、本局指令センターの操作卓設備より構成されています。
ヘリコプタ機上設備では、HDカメラの空撮映像を無線で本局へ電送します。機材は、ヘリコプタに搭載するため、小型・軽量・高信頼性が求められます。加えて、遠方の現場からも本局に確実に映像を送ることができる高い電送能力が必要とされます。池上通信機では、ヘリコプタ電送システムで要求される高い電送能力に応えるため、送信出力3Wの送信機を開発、従来比2倍以上の伝送距離を実現しました。本局周辺の平野部だけでなく、遠方の山間部においても機体の高度を上げた状態から電送を可能にし、本局では現場の映像をリアルタイムで確認できます。
本局屋上には、1.8mφパラボラアンテナの自動追尾受信装置のほかに、直上受信装置を設置しています。本局の真上付近をヘリが飛行している際には、1.8mφパラボラアンテナでは受信できないため、ダイバーシティ受信機能で、直上受信装置に切替えることにより、途切れることなく映像を確認することができます。
本局が受信した映像は、指令センターで確認し、消防・防災活動に活用します。指令センターのヘリコプタテレビ操作卓で、ヘリコプタ機上設備の制御・監視を行います。操作卓には、ヘリコプタが撮影している範囲をモニタの地図画面上に表示する撮影位置表示装置を実装しています。本装置は、地上から機上カメラの方位を直接制御する機能や住所データを空撮画面に挿入する機能など、現場の迅速な対応をサポートするさまざまな機能があります。また、ヘリコプタからの電波を初期捕捉する際に地上から送信する位置情報要求信号やヘリから送信する位置情報データ信号を無音化する機能を備えています。これら信号は音声として扱うため、データ音が機上のICSヘッドセットや地上の無線音声系統で聞こえます。本装置では、これらを無音化する機能を備えており、クリアな音声での運用を実現しています。
そのほか、災害現場で直接空撮映像を確認することができる短距離用簡易型デジタル・アナログ受信機も合わせて納入しました。
このシステムにより、現場の状況をいち早く詳細に把握し、消防活動に役立てることが可能になります。池上通信機は、高い無線通信技術を生かし、これからも社会の安全・安心に貢献する防災システムを提案してまいります。

 

 

 
[消防防災ヘリコプタ 映像電送システム]
消防局様の保有するヘリコプタには、消火・救助活動、救急搬送のほかに情報収集(映像伝送)の活動があります。これは、災害の状況を、いち早く、広範囲にわたり、詳細に本局などの地上の対応拠点に伝送し、緊急の活動を支援するものです。ヘリコプタに防振台カメラを搭載し、機内でカメラを操作します。撮影映像は収録するとともに無線で地上の拠点へ即時に伝送されます。地上では、刻々と送られてくるリアルタイムの災害現場の空撮映像により、その状況を把握し、消火・救助活動に役立てます。