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西武鉄道株式会社様向けに昇降式モニターハウジングを応用したセンサーハウジングを納入
~ホームドア運用に連動するセンサーを収納し車両停車位置確認に活用~

 池上通信機株式会社は、西武鉄道株式会社(以下、西武鉄道)様へ昇降式のセンサーハウジング10台を2021年2月までに納入しました。駅のプラットホーム上の安全性向上を目的とする高田馬場駅、所沢駅での可動式ホームドア導入に合わせて使用開始されました。

 国土交通省では、プラットホームからの転落や車両接触を防止するため、2020年度末までに全国で800駅以上にホームドアを整備することを目標*1 に計画を進められてきましたが、2019年度中に1年前倒しで達成*2 されました。

 池袋・新宿を起点として、全12路線で埼玉県南西部までもカバーし、多くの方の暮らしを支える公共交通機関として常に安全・便利・快適な鉄道会社を目指されている西武鉄道様では、高田馬場駅、所沢駅を含む6駅へホームドア設置を完了されました。西武鉄道様の鉄道ネットワークの主要駅においては、車両編成やドア位置が異なる車両に対応するため、大開口の可動式ホームドアを設置されています。その運用においてセンサーは重要な役割を果たしています。

 池上通信機は、プラットホームでの安全確認のために全国の鉄道市場向けに監視カメラシステムを50年以上に渡り納入してまいりました。中でも昇降式モニターハウジングはプラットホーム上でのモニターのメンテナンスを安全に、容易にするために設計され、特許も取得した池上通信機ならではの製品です。西武鉄道様からは、そのユニークな昇降式の構造を応用して監視用のモニターではなくホームドア用のセンサーを収納するハウジングとして製作依頼をいただきました。

 大開口の可動式ホームドアでは、開口するドアとそのドアの開口幅の制御をセンサーからの信号に連動して行います。そのため車両の停車位置と停車した状態を確認し、さらに車両編成や車種も確認するセンサーは、安全運用のために欠かせない機器となっています。そのセンサーのメンテナンスは不可欠な作業となりますが、高い位置に固定されたままでは、メンテナンスのために脚立に登って高所作業を行う、脚立を支える、周辺の安全を確保する、などの人員とスペースを確保しなければなりません。これを昇降式ハウジングに収納することにより高所で作業する必要がなくなり、安全な作業環境を確保できることで、人員の削減にもつながります。

 収納する機材が監視用モニターよりも重いセンサー装置に変わり、取付け構造の変更と重心変化への対応が技術的な課題となりましたが、垂直に昇降させるバランスポイントを調整するために内部機構を工夫し、また昇降をスムーズにするためにセンサー専用の特殊ケーブルの引き回しも考慮して仕上げました。設定を容易にするためにハウジングの底面にインタフェース用のコネクターも取付けるなど細部にわたる変更に対応することにより「常に安全を基本」にされる西武鉄道様にお応えできるセンサー用昇降式ハウジングとして納入することができました。

 全国的には、プラットホームでの事故が顕著となっている10万人/日が利用する駅へ先行してホームドアの設置が推進されていますが、2025年度へ向けてさらなる整備が計画*3されています。今後も監視用モニターだけではなく、このようなセンサーやその他脚立などを使用してメンテナンスを必要とする高所作業の軽減を目的に昇降式ハウジングをご提案し、さらなるご要望にお応えすることで、お客様の安全に寄与できる製品を提供してまいります。

 池上通信機は、「安全・安心の提供を第一」とされるお客様に対し、既存の製品であってもさらなる応用に取り組み、新しいアイデアを創出し、真に喜ばれる製品開発を推進してまいります。そしてその製品・サービスを提供し続けることにより社会へ貢献してまいります。

 *1 2015年に閣議決定された第1次交通政策基本計画での目標
 *2 国土交通省鉄道局の「ホームドア整備に関するWG 報告書」(2020年)より
 *3 2021年に閣議決定された第2次交通政策基本計画より


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