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2021年4月12日

池上通信機がハニカム構造体検査装置「HIE-111」を製品化(特許取得済み)日本初のハニカム構造体自動検査*を実現

 池上通信機株式会社は、自動車触媒などに用いられるハニカム構造体の目詰まりなどの不具合を自動的に検査する「ハニカム構造体検査装置」を日本で初めて製品化しました*。

 持続可能な社会の実現に向けて、地球環境や自然環境の保全のため、事業活動により生じる環境汚染物質の排出削減が重要な課題となっています。こうした課題を克服するための手段の一つとして、環境に有害な物質を無害な物質に変える触媒が広く活用されています。例えば、自動車触媒や触媒式脱臭装置などでは、排出ガス等に含まれる人体に有害な物質を触媒が化学反応(酸化・還元反応)を促進して無害な物質へと浄化させます。

 触媒は六角柱、四角柱、円柱といった貫通細孔のセルを多数配置したセラミックや金属製の構造体(一般にハニカム構造体と呼ばれています)の穴の中へ、触媒成分を含んだスラリー(泥状の液体)を塗布・焼成して形成されますが、セルに目詰まりがあると排気ガスなどの浄化対象物との接触面積が減少し浄化機能を十分に果たせなくなります。このため、製造工程において一つ一つのセルに目詰まりがないか検査が必要になりますが、これまでハニカム構造体の検査の多くは目視で行われており、品質の維持と生産性向上のために自動化が求められていました。

 こうした要望に応え、池上通信機はハニカム構造体の自動検査を実現するため、これまで培った各種外観検査装置の照明方式・集光方式の原理から見直すなど、根本的な検討を重ねた結果、中心部分のみならず周辺端部のセルまでムラ無く均一に検査できるようになり、検査精度が向上すると同時に装置の小型化も実現しました。

 「HIE-111」は、コンベアによって搬送される個々のハニカム構造体のセル数のカウント、セル径の計測を行い、セル一つ一つの目詰まりの程度を検出し、ハニカム構造体の品質、生産ロット毎の品質の評価をリアルタイムで実施します。内蔵の「シミュレーション機能」は、検査時に取得・保存した画像を用いて検査パラメータの検証を行うことで、設定すべき最適な目詰まりの検出基準、ハニカム構造体の良否判定基準を選定することを可能にしています。

 さらに、大型カラータッチパネル(20インチ、16:9ワイドパネル)により、各種検査結果データの表示に加えて、目詰まり状態のセルを画像の色分け等によって視覚的に捉えることを可能にし、検査条件の設定を行う際も、直感的で優れた操作性を実現しています。「HIE-111」の高い検査精度とオペレーターを選ばない簡単操作の実現により、ハニカム構造体の目詰まりを効果的に検査し、製品品質と生産性を大幅に向上させることが可能となりました。

 今回開発した「HIE-111」は、40年以上にわたり検査装置の製造と販売を続けてきた池上通信機が、さまざまな検査装置の開発(容器内面検査、平面検査、錠剤検査、顆粒剤検査等)で培った、検査対象物の搬送技術や照明、撮像、画像処理・解析技術とヒューマンインタフェース利用技術が生み出した成果であると考えています。
当社はこれらの技術を生かして、必要とされる検査装置をより幅広い分野に向けて開発・提供してまいります。

*2021年3月現在。池上通信機調べ

モデル名 HIE-111
希望小売価格 35,000,000円
年間目標販売数 8式

【定格/性能】

検査対象物 ハニカム構造体(貫通型)
カメラ ラインセンサカメラ
光 源 ライン型LED照明など
対象物サイズ 縦400mm 横400mm  又はφ400mm
検査性能 最小約φ1mmのセル
タクトタイム 最小5秒(φ150mm対象物検査時)
機能 目詰まり検出機能/セル数カウント/セル径計測/統計情報機能/テスト運転機能/画像保存機能/検査シミュレーション機能/ 検査履歴閲覧機能/速度追従機能/操作・異常ログ機能/各種検査結果出力機能
検査対象物の流れ速度 200mm/sec~500mm/sec
動作温度 10℃~35℃
動作湿度 20%~80%RH(非結露時)
オプション 各種マーキング装置/搬送装置/遠隔診断機能/上位通信/外部入出力制御

          ※ 電源、外形寸法、質量は、システムの構成によって変わります。



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