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テレビ北海道様、ネクシオン様、ローランド様と共同で、プロ野球中継のリモートプロダクション実証実験を実施

【リモートプロダクションシステムの核は、池上の映像パケット化多重光伝送装置iHTRシリーズ(ひかり太郎)】

 池上通信機株式会社は、9月15日に札幌ドームで開催されたプロ野球「日本ハムファイターズ対ソフトバンクホークス」戦において、株式会社テレビ北海道(以下、テレビ北海道)様、ネクシオン株式会社(以下、NEXION社)様、ローランド株式会社(以下、Roland社)様と共同で、リモートプロダクションの実証実験を実施いたしました。

 リモートプロダクションは、放送局のスタジオサブから遠隔地にある中継現場の機材をコントロールし、番組制作を行う方法です。現状の中継現場では、中継車と多数のスタッフが業務にあたっておりますが、リモートプロダクションの実現により、現場への機材の運搬やスタッフの移動なども最小限に抑えることができ、中継業務の省力化が期待されています。

 今回の実証実験は、通常の中継車による現場制作と、リモートプロダクションによる制作を同時並行して行うことで、制作現場に与える影響・リモート制作の課題を抽出し、将来のリモートプロダクション環境の導入に備えることを目的として実施されたものです。

 実証実験では、当社製映像パケット化多重光伝送装置「iHTRシリーズ(ひかり太郎)」と、Roland社製デジタル・オーディオ伝送装置「デジタルスネーク」を用い、NEXION社が提供する光ファイバー回線を通して複数台のカメラ、マイクの映像・音声信号すべてを球場からテレビ北海道様局内のスタジオサブへ伝送し、スタジオサブから球場の制作機材をコントロールする環境を構築しました。

 今回のプロ野球中継の映像制作責任者であるテレビ北海道の池田修様(技術局技術企画部担当部長)からは、以下のコメントをいただきました。

-結論から言えば、今回のような番組制作シーンにおいて、リモートプロダクション制作を行っていくことは「問題ない」と感じました。今回の実験は、技術面よりもワークフローを変えることにより現場スタッフが戸惑わないか、運用中にストレスを感じないか、さらに番組のクオリティが維持できるのか等の番組制作面が一番の関心事でした。実際に運用した技術スタッフからは「当初懸念していた遅延によるストレスは感じなかった」という声がほとんどでした。

 特に音声ミキサー担当においては「現場と変わらずオペレーションが可能だった。むしろ現場より音場の良い本社で作業が行えるので、作業性も向上するのではないか」という声もありました。また、池上通信機様のひかり太郎やローランド様のデジタルスネークは、ほぼ設定が無いので現場において気にすることなく、つなげば動くという扱いやすさも、今回の設営を通じて実感ができました。一方、運用面においては、制作スタッフの人員配置等で今後の課題も見つけることができ、非常に有意義な実験となりました。この先、他のべニュー(中継場所)や運用シーン(番組)でも活用できないかを検討のうえ、本格導入に向けて検討をすすめていきたいと考えています。-

 「iHTRシリーズ(ひかり太郎)」は、1芯の光ファイバーでHD-SDI信号を非圧縮で最大6CHを多重し双方向伝送できる装置で、対向接続以外に、チェーン接続、ループ接続など運用に応じた多様な接続形態が可能。また、送電機能、無瞬断回線切替えなどの機能を持ち、従来の光伝送装置では実現できなかった様々な運用ニーズへの対応が可能となっています。この特長により、各種競技場、イベント会場などの既設光回線を有効に利用した伝送・制作システム環境を簡単に構築できる装置として、多数納入実績がございます。

 
 
 
池上通信機では、これからの番組中継スタイルとして期待されるリモートプロダクションをはじめ、効率的な番組制作をサポートすべく、今後も先進のソリューションを展開してまいります。