ア行アイリス Iris絞りと呼ばれることもあり、自動方式と手動方式がある。自動方式の場合にはカメラの映像信号または 制御信号によりレンズ絞りを調整する。レンズ絞りの制御回路がカメラ側に内蔵されるDCドライブ方式とレンズ側に内蔵されるビデオドライブ方式とが ある。さらに、自動方式のものには、切り換えにより遠隔で手動制御を行う機能を持たせたものもある。サ行自動感度制御モード被写体や設置環境に応じて、画質優先での感度アップや被写体の動きを優先して感度アップする機能。また、画質・動きのバランスをとりながら感度アップも可能。ハ行バンダルレジスト型耐衝撃型といい、外部からの衝撃に対して壊れにくい構造をしているもの。動き検知指定した領域内の画像の動きを検出する技術。 主に人の動きや物体の移動を検知する目的で利用されるが、木の葉の揺れや水面のちらつきなど、 自然現象の影響による誤検知を減少させるために 高精度な画像処理技術が用いられている。エクステンダ Range Extender主レンズの後ろ側などに付加して、焦点距離を長くする光学系。焦点距離はエクステンダの倍率分長くなる。倍率の2乗分の1にレンズの明るさが暗くなる。リアコンバージョンレンズともいう。エンドレス旋回 Endless Rotation水平回転方向に回転制限がなく旋回できること。回転部へ電力、信号を伝えるためスリップリング などが使われる。オート電子シャッタ(AES) Automatic Electronic Shutter固体撮像素子の電子シャッタ機能により、入射光量に合わせて素子出力レベルを自動制御する機能。オートパン Autopan水平動作を連続して動作させる機能を言う。オンチップマイクロレンズ一つ一つの素子にレンズを組み込んだCCD。 高感度が得られる。カ行画角 Angle of View一定の画面内に撮影することのできる被写体の 範囲を光学系の角度で表したもの。一般的には、 画面の最大直径方向で示す。テレビの画面のように、 画面が長方形の場合には対角線に対する撮影可能な範囲をいう。この場合、撮影できる水平方向の範囲を水平画角、垂直方向の範囲を垂直画角と して使うことが多い。カメラID複数台のカメラを使用する場合、個々のカメラを識別するために映像信号に重畳される文字や 数字。カメラタイトルと呼ばれることもある。逆光補正 Backlight Compensation逆光撮影したとき、オートアイリス機能などが画面の明るい部分に反応し、アイリスなどが絞られて 被写体が暗くなる現象を補正する機能。ゲンロック Genlock, Generator Lock外部同期方式の一種で、外部同期信号に周波数及び位相を合わせる機能。ゲンロック入力信号としては、複合同期信号(コンポジットSYNC)、 複合映像信号(VBSまたはVS)、ブラックバースト 信号(BBS)がある。焦点距離(f) Focal Length光学系の像主点(後側主点)から像焦点(焦点)までの距離。通常、主点から焦点に向かう方向が光線束の進行方向と一致する場合を正にとるが、 物空間と像空間の媒質の屈折率が等しい場合は、正負の焦点距離は絶対値が等しい。メートル単位で測定した焦点距離の逆数がレンズの度または屈折力である。撮像装置では、焦点距離が長いほど 画角が狭くなり、被写界深度が浅くなる。スミア撮像シーンの中のスポット光など、特に輝度の高い被写体部分の映像が上下に尾を引く現象。CCDイメージセンサを用いたカメラでCCDに過大な光量が入った場合、垂直転送部分に不要電荷が発生することによって起こる現象で、撮像素子の構造に起因するCCDセンサ特有の現象であり、CMOSイメージセンサを使用したカメラでは発生しない。タ行ダイナミックレンジ Dynamic Range階調がつぶれないで再生できる範囲を示すもので、輝度信号が白ピーク100IRE(100%)となる光量を1倍としたとき、それ以上の光量が入った時にクリップされずに再生できる光量との比をいう。 一般にはdB、%、倍などで表される。ダイナミックレンジ拡大比撮像している1画面内で、階調がつぶれないで明暗同時に再現できる最大照度比のこと。拡大比が大きいほど明暗差の大きいシーンを撮像再現で きる。この測定方法は、電子情報技術産業協会技術レポートJEITATTR-4602B(CCTV機器スペック規定方法 2007年6月改正)に規定されている。デジタルデイナイト機能(D-D/N)低照度時、AGCゲインが上がると自動的にノイズの少ない白黒映像になる機能。デフロスタ Defrosterハウジングの窓ガラスの結露を防止、あるいは 除去する装置。窓ガラス内側表面に導電体を蒸着させ、これに電流を流して暖める方法が主として 使用される。電源同期 Line Lockカメラの垂直同期信号を、商用電源の周波数と同期させる機能。映像信号へ誘導するハム雑音、及び照明フリッカーを軽減できる。複数台のカメラ映像出力を切り換えた場合、モニター画面上で起きる垂直同期乱れを防止できる。ラインロック (Line Lock, L.Lなど)と呼ばれることもある。電子感度アップ Sensitivity Up撮像デバイスの蓄積時間を通常より長くしたり、 映像信号をフレームまたはフィールド単位で画像 メモリ上に加算し、高感度化を図る機能。電子シャッタ Electronic Shutter固体撮像素子の蓄積時間を電子的に可変することにより、露光時間を制御する機能。電子ズーム Electronic Zoom光学レンズでなく、撮像デバイスの走査可変や、 画像メモリを利用して電子的に撮像画面の拡大、縮小を行う機能。同軸多重伝送 Coaxial Multiplexed Transmission映像出力用同軸ケーブルに、映像信号以外にカメラ用電源、音声・制御信号などを多重することを いう。目的は、カメラ側と制御側(モニタ側)との 省線化である。トゥルーデイナイト機能(T-D/N)昼間はカラー映像、夜間は赤外線カットフィルターを動かして白黒映像に自動切替わりする機能。 夜間は、近赤外線まで感度を有する白黒映像の 方が高感度で、撮影映像をはっきり確認することができる。デイナイトカメラには、近赤外線の波長まで収差が少ないデイナイト用のレンズを使用することを推奨する。ナ行ノイズリダクションS/N比を向上させるための機能。隣接する複数の画素データを演算処理することによって、映像信号に含まれるノイズ成分を打ち消し、平均化してS/N比を向上させる。この副作用として、動きのある映像では残像が増加し動解像力が低下する傾向になる。プライバシーマスク画面中の任意のエリアをマスキングして映像が見えないようにする機能で、旋回装置やズームレンズの動きに連動して常に指定した部分をマスキングすることができるものもある。監視映像の中に個人情報の保護が必要な部分や意図的に他の人に見せたくない部分がある場合などに使用する。33用語解説
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